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都市鳥類やマダニなど5分野の感染症リスクを監視 シンガポール

この記事は8月12日に、NUS Newsに初掲載されました。

シンガポール国立大学(NUS)は8月12日、NUSとデューク・NUS医学部の研究者らが、都市鳥類、マダニ、野生哺乳類、家庭で飼育される犬と猫、野生・飼育鳥類に関係する人獣共通感染症のリスクを調べる5件のプロジェクトを主導し、感染症流行の早期発見と予防を改善して同国の公衆衛生の長期的な強靱性を高めると発表した。

5件は、シンガポール国立公園局(NParks)がバイオサーベイランス研究プログラムで助成する6件の研究の一部である。同国の研究・イノベーション・企業(RIE)2025計画に基づく1500万シンガポールドルの取り組みで、人、動物、環境の健康は密接につながるとする「ワンヘルス」の枠組みに参加する機関と連携し、多分野のチームが人獣共通感染症とその要因への理解を深め、将来の疾病リスクを軽減する戦略を開発する。

NUSデザイン工学部のカリナ・ジン(Karina Gin)教授は、ハトやカラスが保有し得る病原体と、それが人に到達する経路を環境試料の採取とモデリングで調べる。NUSヨン・ルー・リン医学部のブノワ・マルレ(Benoit Malleret)助教授は、「マダニ媒介性病原体のゲノム・疫学的調査および連関性に関するシンガポール統合ネットワーク(SINGETIC)」を構築。シンガポール全域のマダニを調べ、最新の検査技術によりリスク地域や動物から人への伝播のホットスポットを示すマッピング・予測ツールを作る。

NUSソー・スウィー・ホック公衆衛生大学院のキンバリー・フォーネース(Kimberly Fornace)准教授は、空間、生態学、生物学のデータを統合し、マカクやコウモリなどから人への疾病伝播を理解・予測する。デューク・NUS医学部のギャビン・スミス(Gavin Smith)教授は、動物病院やペット関連施設で猫・犬と人の間の病原体伝播を調べ、そのリスクを減らす方法を探る。

デューク・NUS医学部のイボンヌ・スー(Yvonne Su)准教授は、野生・飼育鳥類のA型鳥インフルエンザウイルスについて、ウイルス研究と鳥の生態・移動データを組み合わせて循環と拡散を調べる。高度な系統動態解析とモデリングでウイルス株を追跡し、国内の野鳥集団への侵入と循環について知見を得る。渡り鳥の主要な中継地であるシンガポールで、H5N1を含む新たな人獣共通感染症への早期発見、監視、迅速な対応能力を強化する。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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