2026年09月
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科学技術とデジタル転換を成長の原動力に、国際協力を推進 ベトナム

ベトナム科学技術省(MoST)は8月24日、科学技術・イノベーション・デジタル転換を新たな成長の原動力とし、シンガポールなどとの国際協力を通じてアイデアを価値に変える考えを示した科学技術相のインタビューを公表した。

ヴー・ハイ・クアン(Vu Hai Quan)科学技術相は、経済規模の拡大に伴い、競争力を左右する要因は労働力や資本のコストから、生産性とイノベーション能力へ移ると説明した。国家の役割も、科学技術活動の管理から、新たなアイデアが発展できる環境の整備へ転換する。時代遅れの障壁を取り除き、大学と企業に権限を与え、改定した手続きではなく、実社会での応用に至ったアイデアによって改革を評価するという。

人工知能(AI)と半導体分野では、人材、コンピューティング・インフラ、データ、共用プラットフォームに投資し、研究から商業化まで大学、研究機関、企業、スタートアップを結ぶエコシステムを構築している。2026年6月に国内初の国家チップ試作支援センターとして開設したベトナム国家マルチプロジェクト・ウエハー調整センター(VNMPW/CC)により、研究室から市場投入可能な製品開発までの期間短縮を図る。

また、歴史的な識字運動にならった「デジタル大衆教育」運動を通じ、全市民に学習や仕事、AIなどを安全に利用するための基礎技能を提供する。同相は、デジタル転換は市民の学習、企業の効率的な運営、行政サービスの改善に役立つべきであり、全市民が日常生活で自信を持って技術を使えて初めて真に成功するとした。

シンガポールとの協力は、ベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)を通じた工業化から、イノベーション能力の共同構築へと重点を移す。シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)とベカメックス(Becamex)とのベトナム先進製造研究センター(VAMRC)構想が一例である。同相は、このモデルを東南アジア諸国連合(ASEAN)とアジア太平洋経済協力会議(APEC)域内に展開し、共通技術標準、人材育成、試験結果の相互承認を支援できると説明した。設計、パッケージング、試験におけるベトナムの強みと、研究開発、技術金融におけるシンガポールの強みを組み合わせ、半導体バリューチェーン全体でより大きな価値を生み出す考えである。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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