2026年10月
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医療AI修士課程と産業界を結び人材育成を強化 シンガポール南洋理工大学

シンガポールの南洋理工大学(NTU)は9月2日、同大学のリーコンチアン医学部(LKCMedicine)とSGInnovate社が、人工知能(AI)、ディープテック、医療分野における同国の人材育成基盤を強化するため、了解覚書(MoU)を締結したと発表した。

(出典:NTU)

今回の連携により、学生は企業とのプロジェクト、インターンシップ、研修、シンガポールのイノベーション・エコシステムとの交流を通じ、産業界の現場に触れて知識を実践に生かす機会を得る。8月25日の調印は、LKCMedicineが「医学におけるAI」理学修士課程の第1期生を迎える時期に行われた。学生を企業、起業家、研究者、新興技術と結び付け、AIとディープテックのイノベーションを実際の医療への応用につなげる方法への理解を深める。

LKCMedicineのイノベーション・起業担当副学部長アンドリュー・タン(Andrew Tan)教授は、学生には単なる技術の利用者ではなく、適切な問いを立て、AIの長所と限界を理解し、分野を越えて協働して、医療における技術の責任ある開発と導入に貢献できる専門家になってほしいと述べた。また、現実の場で知識を応用することで、問題解決やアイデアの検証、他者との協働を学べるとして、教室での学習を実践的な経験で補う重要性を強調した。

SGInnovateの人材担当エグゼクティブディレクター、ジュリアナ・リム(Juliana Lim)氏によると、同組織のプラットフォームではバイオメディカル・医療関連企業が5社に1社を占め、その数は過去5年間で66%増加し、バイオメディカル技術分野のフルタイム雇用機会も50%近く増えた。

今回の連携は、両者の従来の協力を発展させたもので、第1期生はAIと科学研究分野への進路を学び、SGInnovateのディープテック・エコシステムでのインターンシップなども協議されている。Gray Matter Solutions、ChemT Bio、HealthGen、Oncoshotの各社の代表者は、起業、イノベーション、新たなキャリア形成について、参加した学生50人と知見を共有した。両者は教育、研究、産業界、起業の結び付きを深め、AIの活用が進む医療に貢献する次世代人材の育成を目指している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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