ベトナム科学技術省(MoST)は10月3日、ベトナム・韓国科学技術研究所(VKIST)プロジェクトの第2期を、韓国からの3000万米ドルの無償政府開発援助(ODA)により2026~2033年に実施し、戦略技術の研究、人材育成、技術移転と商業化の促進に重点を置く計画だと発表した。
ヴー・ハイ・クアン(Vu Hai Quan)科学技術相と代表団は9月30日午後、訪問先の韓国で韓国科学技術研究所(KIST)本部を訪れ、オ・サンロク(Oh Sang Rok)学長と研究協力の拡大やVKISTプロジェクトの次の段階について協議した。同相は4つの重点協力分野を提案した。第1は、半導体集積回路、人工知能(AI)、電池・エネルギー貯蔵、先端材料、バイオテクノロジーなどの戦略分野における共同研究の高度化である。第2は、KIST、VKISTおよびベトナムの研究機関・大学による研究基盤と最先端設備の共同利用体制の構築である。
第3の人材育成では、ベトナムの研究者を派遣してKISTで直接研究に従事させるとともに、KISTスクールと連携して長期の修士・博士課程プログラムを実施することを提案した。第4は、2026~2033年のVKIST研究開発プロジェクトの推進である。
第1期の総事業費は約7000万米ドルで、うち3500万米ドルは韓国からの無償ODAだった。産業界に貢献する応用研究機関の施設・設備、研究室、運営基盤を整備した。第2期はこの基盤を踏まえ、戦略技術分野の共同研究開発38件、技術移転と商業化、韓国での博士課程学生20人への支援を含む人材育成、半導体・二次電池・共同利用研究室の研究基盤整備、プロジェクト管理の5つの構成要素からなる。現在、承認に向けてプロジェクト文書の最終調整が進められている。
同学長は、VKISTを二国間協力の独自の象徴と位置付け、事業が予定どおり進み、両国の研究機関と企業を効果的につなぐ中核的な研究開発拠点となるよう、KISTが継続して支援すると約束した。会合後、代表団は量子チップ技術、知能を備えた人型ロボット、行方不明者の捜索や森林火災などの自然災害の検知を支援する認識AIを扱う先端技術研究室と製造施設を視察した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部