【26-02】2026「CSRankings」でのコンピュータサイエンス分野における中米比較
JST北京事務所 2026年02月12日
マサチューセッツ大学アマースト校のエメリー・バーガー教授が主導するコンピュータサイエンス分野の学術ランキング「CSRankings(Computer Science Rankings)」の2026年最新ランキングがこのほど、発表された。
CSRankingsは、コンピューターサイエンス分野で最も重要な会議で発表された論文数を主要な指標とし、世界各国の大学・研究機関(以下「大学」という)のコンピューターサイエンスおよび関連分野における学術的影響力と国際的活躍度を示したものだ注1。
2026年最新ランキングの国別では、全585大学のうち米国が175校と最も多く、中国は44校がランクインして3位となった。ドイツが63校で2位だった。総合力を示す全体領域ランキングでは、中国からTop10に6大学、Top50に16大学がランクイン。米国からはTop10に2大学、Top50に22大学が入った。うち、中国の清華大学、上海交通大学(両校が1位タイ)と浙江大学は、前年1位だった米国のカーネギーメロン大学を抜いて全体領域のTop3を占めた。
CSRankingsは全体領域のほか、AI(人工知能)、システム、理論、学際のテーマ別ランキングも出している。中国勢と米国勢は、AIと理論で1~7位をそれぞれに独占し、該当領域における両国の実力を示す形となった。一方、理論のTop20は米国が11校で中国が1校、AIのTop20に中国が11校で米国が2校と、どちらかが優位性を持つ分野では、相手国の弱さが表れていた。他の2テーマでも、中国はシステムのTop10に5校(1~3位を独占)、米国は学際のTop10に7校(うち、2校が1位タイ、2校が3位タイ)と勢いを示した。
CSRankingsにおける日本勢のランキングについては、東京大学(60位、前年68位)、国立情報研究所(151位)、筑波大学(151位)が全体領域でTop200にランクインした。テーマ別では、東大が学際ランキング15位、国立情報研究所がAIランキング156位、システム133位、理論53位となった。
以下、CSRankings公式サイトを用いて中米両国の上位大学数をまとめた注2。
| Top100 | Top50 | Top20 | Top10 | Top5 | |
| 全体ランキング | 中:26(25) | 中:16(15) | 中:7(5) | 中:6(4) | 中:4(4) |
| 米:47 | 米:22 | 米:9 | 米:2 | 米:1 | |
| テーマ別ランキング | |||||
| ・AI | 中:27(23) | 中:21(18) | 中:11(10) | 中:8(6) | 中:5(4) |
| 米:32 | 米:13 | 米:2 | 米:0 | 米:0 | |
| ・システム | 中:23(21) | 中:10(10) | 中:7(5) | 中:5(4) | 中:4(4) |
| 米:58 | 米:29 | 米:7 | 米:2 | 米:1 | |
| ・理論 | 中:7(7) | 中:2(2) | 中:1(0) | 中:0(0) | 中:0(0) |
| 米:42 | 米:26 | 米:11 | 米:9 | 米:4 | |
| ・学際 | 中:17(18) | 中:8(9) | 中:5(2) | 中:4(1) | 中:2(0) |
| 米:48 | 米:26 | 米:14 | 米:7 | 米:4 | |
注1:関連記事「CSRankingsからうかがえる中国の大学の位置づけ」参照。
注2:( )内は、前年の中国の大学数。2026年2月3日調べ。
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2025年05月16日 北京便り 「CSRankingsからうかがえる中国の大学の位置づけ」
