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アジア6カ国の研究者チーム、合成細胞の10年技術ロードマップを発表

JST北京事務所 2026年06月26日

 中国、日本、韓国、シンガポール、マレーシア、タイのアジア6カ国の研究者が、合成細胞の構築に向けた10年技術ロードマップを発表した。合成細胞に関するアジア初の技術ロードマップで、中国科学院深圳先進技術研究院の劉陳立教授(院長)が主導し、6カ国の100を超える研究室が参加した。このロードマップをまとめた記事は5月26日、国際学術誌「Nature Biotechnology」に掲載され、47人の研究者が著者に名を連ねた。中国新聞網などが伝えた。

 合成細胞は、リン脂質、タンパク質、DNAなどの生体高分子を使い、基本的な生命機能を備えた人工単細胞システムを構築する研究分野である。欧米では過去数十年、複数の機能モジュールで進展があったが、それらを統合して完全な細胞を構築することは、依然として世界的な課題となっている。

 この課題に取り組むため、劉教授の提唱により、2023年に「アジア合成細胞イニシアチブ」(SynCell Asia Initiative)が設立された。アジア各国の強みを結集し、研究の方向性と道筋を整理したことが、今回のロードマップ作成につながった。

 ロードマップでは、合成細胞の構築に向けた核心的課題として、代謝の連続性、リボソームの自律的再生、モジュール設計ルールの欠如、時空間協調メカニズムの複雑さの4点を挙げた。また、今後10年間の研究を、原始細胞(ProtoCell)の構築と、自律細胞(AutoCell)への発展という2段階で進める方針を示した。

 このロードマップの作成は、中国国家自然科学基金委員会(NSFC)や中国科学院(CAS)などの支援を受けた。

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