成都市、AI産業促進の法規施行 地方政府制定では中国初
Science Portal China編集部 2026年09月07日
中国四川省成都市で9月1日、人工知能(AI)産業の発展を促す「成都市人工知能産業発展促進弁法」が施行された。地方政府が制定するAI分野の法規としては中国初となる。全6章36条で、技術開発や産業振興、AI活用、産業基盤、安全管理などについて定めた。
同弁法は、成都市内のAIに関する技術革新、産業発展、産業ガバナンスなどを対象とする。産業面では、AIの基礎ソフト・ハードウェアに加え、新世代スマート端末、エンボディドAI、AIエージェントなどの発展を促すことを定めた。また、AIの活用を経済、生活、都市ガバナンスの各分野で進めるとしている。
具体的には、製造業、サービス業、農業へのAI導入を進めるほか、教育、医療・健康、介護サービスとの融合を図る。都市ガバナンスでは、地域社会の管理、公共安全、交通管理、緊急時対応などへのAI活用を進める。
産業基盤では、AI向けの計算インフラ整備や計算資源の利用促進、アルゴリズムモデルの開発、データ資源の開発・共有などを進める。また、人材育成や資金、通信ネットワーク、エネルギーの確保についても定めている。産業ガバナンスでは、政府、業界、企業、社会がそれぞれ関与する仕組みを整え、産業発展と安全の両立を図るとしている。
成都市経済・情報化局の担当者は、地方性法規ではなく市政府が制定する法規とした理由について、技術の変化が速いAI分野で制度を柔軟に見直せるようにするためだと説明している。また、まず運用を通じて制度を検証し、その後の地方性法規への移行につなげる考えを示した。
参考リンク
- 成都市人民政府「成都市促进人工智能产业发展办法」
- 中国科技網「全国首个人工智能地方政府规章《成都市促进人工智能产业发展办法》正式实施」
