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中国の科学技術誌76誌、分野別で世界上位5%に

Science Portal China編集部 2026年04月17日

 中国科学技術協会が2月に公表した2025年版「科技期刊世界影響力指数(WJCI)報告」(以下、「報告」)によると、分野別ランキングで世界上位5%に入る中国の科学技術誌は76誌となり、2020年版と比べて9.5倍に増加した。

 2025年版「報告」に収録された中国の科学技術誌は1,906誌で、米国(3,826誌)、英国(2,979誌)に次いで国・地域別で3位だった。これは2020年版から480誌の増加となる。「報告」の独自指標であるWJCI指標において、中国の科学技術誌全体の平均値は7位で、2020年版から5ランク上昇した。上位は1位が英国、2位がオランダ、3位が米国だった。また、中国の平均インパクトファクターは2.434で、2020年版の1.105から約2.2倍に増加した。

 分野別では、上位25%に入る中国の科学技術誌は362誌で、2020年版の172誌から大幅に増加した。

 中国で学術誌が量的・質的ともに向上した背景として、関連する支援策の存在が挙げられる。中国の研究開発費は2025年に3兆9262億元(GDP比2.8%)となり、初めてOECD加盟国の平均を上回った。このうち基礎研究費の割合は7.08%で、過去最高だった。政策支援の面では、2019年に中国科学技術協会など7部門が共同で「中国科学技術誌卓越行動計画」を開始して以来、重要分野の学術誌において進展が見られており、特に英文誌での発展が目立っている。

 一方で、現在の学術誌評価体系には、指標が単一的などの課題が依然として存在し、学術誌の価値や貢献を十分に把握することが難しいとの指摘もある。こうした中、3月25日から29日にかけて北京市内で開催された2026年中関村フォーラム年次総会において、中国科学技術情報研究所(ISTIC)は、之江実験室(Zhejiang Lab)と共同で開発した「世界科学文献引用データベース総合フレームワーク(世界科学引文庫総体框架)」を発表した。

 この枠組みは、学術誌評価のための引用データベースの基盤として位置づけられている。インパクトファクターや総被引用回数といった従来の指標に加え、感情引用指数などの新たな指標も取り入れ、従来の評価指標だけでは捉えにくい面を補おうとしている。

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