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習近平氏、基礎研究強化の方針示す 「科技強国」建設に向け基盤強化

Science Portal China編集部 2026年05月15日

 中国の習近平国家主席は4月30日、上海で開催された基礎研究強化座談会に出席し、「基礎研究は科学体系全体の源流であり、あらゆる技術問題の『総本部』である」と述べ、中国が掲げる「科学技術強国」構想の基盤強化に向け、より実効性の高い措置によって基礎研究を推進し、中国の独創的なイノベーション能力を高める考えを示した。

 習氏は、中国の基礎研究水準が向上しているとの認識を示す一方、科学技術競争が基礎・先端分野に集中していると指摘し、独創的なイノベーションの重要性に言及した。その上で、研究体制の見直し、人材育成、研究支援、国際協力の推進などの方向性を示した。

 研究体制では、国の研究機関や大学の役割強化に加え、新たな研究開発機関の整備や、企業を軸とした連携の強化に触れ、基礎研究から実用化までの連続的な仕組みの構築に言及した。あわせて、基礎分野と応用分野のバランスの取れた発展の必要性を示した。

 人材面では、教育政策と連動した研究人材の育成や、若手の登用、青少年の関心拡大などに触れた。研究支援では、予算の配分見直しや研究基盤の整備、評価制度の改善、研究環境の向上などに言及した。

 また、気候変動やエネルギーなどの分野で国際共同研究を進める考えも示した。

 座談会には、蔡奇中央弁公庁主任、丁薛祥副首相のほか、科技部部長、教育部部長、中国科学院院長などの科学技術分野の政府・研究機関幹部、地方政府、大学、研究機関、企業の代表者らが参加し、基礎研究の現状や課題について意見を交わした。

 

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