中国、デュアルコア型中性原子量子コンピュータ「漢原2号」を発表
Science Portal China編集部 2026年05月19日
中国の量子技術企業、中科酷原科技(中科酷原)は5月7日、デュアルコア型の中性原子量子コンピュータ「漢原2号」を発表した。2024年に発表した商用機「漢原1号」に続くものとなる。同社によると、「漢原2号」は独自開発の中性原子アレイ技術を基盤とし、100個の⁸⁷Rb(ルビジウム87)原子と100個の⁸⁵Rb(ルビジウム85)原子を統合して合計200量子ビットのデュアルコア協調計算システムを構築した。
「漢原2号」の2つのコアは、それぞれ独立した中性原子量子ビットアレイとして機能し、「並列計算」に対応するほか、「主系-補助系」構成によるロジカル量子ビットの形成が可能とされる。量子ビット拡張の制約や近接干渉(クロストーク)問題への対応も図ったという。
「漢原2号」は、光ピンセットアレイ数が500を超え、量子ビット寿命は100秒まで向上した。また、標準ラック型の一体化設計で、小型レーザー冷却システムで稼働し、消費電力は7kW未満とされる。極低温冷却設備を必要とせず、室内環境での導入が可能としている。
中性原子型量子コンピュータは、高い拡張性、長いコヒーレンス時間、高精度な量子制御といった利点から、現在、世界の量子コンピュータ開発競争における主要技術の一つとされる。
参考リンク
- 国際科技創新中心「全球首台双核中性原子量子计算机"汉原2号"发布」
