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中国とASEAN、AI分野の協力強化へ 「AI産業イノベーションセンター」を設立

Science Portal China編集部 2026年06月02日

 中国とASEANは、人工知能(AI)分野における協力を強化するため、「中国・ASEAN AI産業イノベーションセンター」を5月24日に設立した。北京で開催された設立式典には、中国工業・情報化部(省)の柯吉欣副部長およびASEANのカオ・キムホン事務総長らが出席した。

 同センターでは、以下の4分野を重点領域として掲げている。

(1)技術研究・イノベーション協力の推進:大規模モデルをはじめとする次世代AI技術の応用を促進し、産業のスマート化・高度化を加速する。

(2)AI産業協力エコシステムの構築:中国とASEAN諸国間のAI産業に関する対話メカニズムを整備し、二国間および多国間の貿易・投資協力を促進する。

(3)AIガバナンス協力の深化:標準化の調整やガバナンスツール開発を強化し、よりコンセンサスに基づくガバナンス枠組みおよびルールを形成する。

(4)地域の能力構築支援:スマートインフラを共同で整備し、AI発展の成果共有を図り、世界的なインテリジェンス格差の解消を推進する。

 デジタル経済は、中国およびASEANにおける経済成長の重要な原動力となっており、多くの産業において新たな協力の機会を提供している。中国ではデジタル経済の規模が14.1兆元に達し、GDPの約10.5%を占めている。一方、ASEANのデジタル経済は、2025年時点で約3,000億米ドル規模に達しており、2030年には1兆米ドル規模へ拡大すると見込まれている。さらに、2026年11月に署名予定のASEANデジタル経済枠組み協定(DEFA)により、域内デジタル経済は2030年までに最大2兆米ドル規模へ拡大すると予測されている。

 今回のAI産業イノベーションセンターの設立は、中国とASEANのデジタル分野における協力計画を具体化する取組の一つと位置付けられており、今後も同枠組みの下でデジタル分野における協力が展開される予定である。

 

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