2026年W杯、FIFAとレノボのAIアシスタント活用 3Dモデルや審判員カメラも
Science Portal China編集部 2026年06月10日
米国、カナダ、メキシコでまもなく開かれるサッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会で、人工知能(AI)を使った複数の技術が導入される。AIアシスタント「Football AI Pro」、選手の3Dデジタルモデル、審判員装着カメラ、審判員用ウォッチなどが活用される。科技日報が伝えた。
国際サッカー連盟(FIFA)と聯想集団(レノボ・グループ)は、AIアシスタント「Football AI Pro」を共同開発した。FIFAによると、Football AI Proは出場48チームが利用できる生成AIナレッジアシスタントで、試合分析などを支援する。
科技日報によると、大会前には48の出場チームの選手がスキャン装置に入り、脚の長さ、肩幅、胴体の輪郭などを計測し、選手ごとの3Dデジタルモデルを作成する。試合中は、スタジアム上部の高速カメラが毎秒50回の頻度で選手の29カ所の骨格ポイントを追跡する。試合球に内蔵された慣性センサーは、毎秒500回の頻度でボール接触の瞬間を記録する。
これらのデータを使い、オフサイド判定などを支援する。ミリメートル単位のオフサイドが発生した場合、システムは3秒以内にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)室に通知し、三次元の説明用アニメーションを生成して会場の大型スクリーンに表示する。
審判員装着カメラも大会で使われる。FIFAは2025年のクラブワールドカップで同カメラの使用を試行しており、W杯ではAIによる映像安定化・画質向上技術と組み合わせる。2026年W杯でVARを務める中国の傅明氏は、審判員装着カメラについて、審判員の視点や判定時の状況を観客が理解する手がかりになると説明している。
ゴールライン判定では、審判員用ウォッチが使用される。競技場内のセンサーシステムが、ボール全体がゴールラインを越えたかどうかを検知し、審判員用ウォッチに振動と視覚信号を送る。ウォッチに「GOAL」と表示された場合、審判員がピッチ上の状況を踏まえて判定する。
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