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中国製ヒューマノイドロボット、遠隔操作で哺乳動物の腹腔鏡手術を実施

Science Portal China編集部 2026年07月24日

 米国カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の研究チームは、中国企業Unitree(宇樹科技)の汎用ヒューマノイドロボット「G1」を用いて、哺乳動物を対象とした腹腔鏡下胆嚢摘出術の実証実験を行った。外科医がヒューマノイドロボットを遠隔操作して手術を実施したもので、研究成果は国際学術誌「Nature」に掲載された。

汎用ヒューマノイドによる腹腔鏡手術を実証

 実験では、ヒューマノイドロボット1台と外科医が協働する方式と、遠隔操作されたヒューマノイドロボット2台が協働する方式で手術を実施した。1例目では重大な術中合併症は発生せず、2例目では軽微な胆汁の流出と肝床からの出血が認められたものの、いずれも適切に処置された。また、外科医がロボットを遠隔操作した時間は、1例目が約56分、2例目が約32分だった。ロボットの再配置回数は、1例目が8回、2例目が4回だった。

「手術支援ロボット」とは異なる技術アプローチ

 本研究の特徴は、従来の手術支援ロボットとは異なる技術的アプローチにある。現在、世界で広く利用されている手術支援ロボット「ダヴィンチ」は、専用のロボットアームや手術器具を備えた手術専用システムである。

 これに対し、Unitree G1は本来、産業・サービス用途向けに開発された汎用ヒューマノイドロボットであり、一般的な腹腔鏡器具と遠隔操作システムを組み合わせて手術に用いた。機体は全高約1.5メートル、重量約27キログラムである。

医療ロボットの新たな可能性

 現段階では、手術中にロボットの位置を再調整する必要があることや、滅菌体制など、解決すべき課題も残されており、臨床応用にはさらなる技術開発が求められる。一方で、汎用ヒューマノイドロボットを医療用途に応用する新たな方向性を示した。今後、制御技術やロボットハードウェアの性能が向上すれば、遠隔医療や医療資源が不足する地域への応用につながる可能性がある。

中国人若手研究者が研究を主導

 研究成果論文の第一著者・責任著者は、中国の華中科技大学出身で、現在UCSDの博士課程に在籍する中国人研究者の梁沢楷(Zekai Liang)氏である。中国で学んだ若手研究者が、米国の研究機関で医療ロボット研究を主導した事例としても注目される。

 

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