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中国、L3・L4自動運転車の安全基準を公布 2027年7月施行

Science Portal China編集部 2026年08月21日

 中国で、自動運転システムの安全要件を定めた強制性国家標準「インテリジェント・コネクテッドカー 自動運転システム安全要求(GB 44721-2026)」が公布された。中国国家市場監督管理総局および国家標準化管理委員会が承認したもので、2027年7月1日から施行される予定である。

L3・L4自動運転車を対象に統一的な安全基準を設定

 同標準は、L3(条件付き自動運転)およびL4(高度自動運転)システムを搭載するM類・N類車両を対象とする(自動駐車システムは対象外)。中国の自動運転技術が急速に発展する中、製品の安全性を確保するため、自動運転製品に対する統一的な安全面での参入基準を設定することが狙いである。近年、中国では自動運転技術の開発が加速し、スマートコネクテッドカーの道路試験・実証も進展している。2025年にはL3車両2車種が条件付きの市場参入許可を取得しており、今後の自動運転車の実用化・普及に向け、安全面での制度・標準整備が重要となっている。

企業に「ライフサイクル全体」の安全管理を要求

 今回の標準では、企業に対して、自動運転システムの研究開発、試験、製造、使用などを含むライフサイクル全体の安全確保体制の構築を求めている。潜在的な安全リスクを早期に把握・低減するため、車両メーカーは自動運転システムの研究開発・検証段階において、シミュレーション試験、試験場での試験、実道路での試験を実施する必要がある。

 また、自動運転システムが走行中に適切に運転タスクを遂行できることを確保するとともに、システムの作動・解除時の安全性についても規定した。システムの「準備完了」「作動」「解除」などの状態を利用者に明確に知らせるため、情報表示や信号の提示方法についても要件を設けている。

L3では運転者の「引き継ぎ能力」も監視

 L3自動運転システムについては、システムから運転者へ運転操作を引き継ぐ際の安全確保を重視し、運転者が運転を引き継ぐことが可能な状態にあるかを監視する機能の搭載を求めている。さらに、利用者への情報提供や人間とシステム間のインタラクションに関する要件を定め、システムの誤使用・過度な依存などによるリスクの防止を図る。これに加え、標準を確実に実施・運用するため、多面的な検査・試験方法も規定している。

 中国工業・情報化部は今後、同標準の周知・解説と実施を進めるとともに、スマートコネクテッドカーの製品参入管理を強化する方針だとした。また、自動運転の試験方法、安全事故データの交換・管理システムなど、関連する標準の整備も継続し、自動運転技術の産業化・大規模な普及に向けた監督管理体制の構築を進めるとしている。

 

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