2023年12月01日-12月08日
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銭塘江の防潮堤に「カニ専用通路」を設置

2023年12月01日

 中国浙江省海寧市にある銭塘江古防潮堤の工事現場に、カニが行き来するための「通路」が設けられている。これにより、沿岸の各種生き物が水と陸の間を自由に移動し、エサを探すことができる。中央テレビニュースが伝えた。

 この生き物用通路はカニの生存に適した川沿いのアシ地帯から始まり、坂に沿って防潮堤内側の堀に通じている。全長約10メートルで生き物が移動しやすいように、通路の内部は丸石や土、植物などで覆われている。

 生き物用通路のチーフデザイナーである兪演名氏は、「底に砂とアシを敷き、砂の上にカニが好む腐肉とエサを置くことで、この通路に入るよう誘導している。最近の効果を見ると、一部のカニがすでにこの通路を使っている」と説明した。

 防潮堤は構造が特殊で、高度差が3メートルを超えており、周りが完全に封鎖されることになるため、防潮堤の両側の生き物のエサ探しと移動が妨げられることになる。そこで現地ではプロジェクトの設計当初から、多様な生き物の通路の研究を進めていた。設計案を打ち出し、適合性評価を複数回行った結果、最終的にこの生き物用通路を完成させた。尖山区間の防潮堤の全長は14.4キロで、周辺で4本の生き物用通路が計画されており、カニ類やハリネズミ、ウサギなどに用いられる。現在は初期段階として通路1本が完成しており、残りの3本は来年に着工する予定となっている。

 海寧市百里銭塘総合対策向上プロジェクト2期責任者の徐超氏は「この通路は完成後に隠れてしまうので、堤防の道路の自動車通行や堤防の防潮基準に影響することはない」と述べた。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

 
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