中国では「没入型」業界が近年、急速に発展し、「Z世代」の人気を集める新たな消費シーンとなっている。
ミステリーや脱出ゲームのほか、没入型ホテルや没入型マーケットなど、没入型関連の新たなサービスやシーンが現在、次々と登場している。深圳小黒探網絡科技有限公司のブランド責任者(CBO)である林鋭氏は「没入型マーケットを例にすると、通常のマーケットでは、若者はお気に入りの商品を見つけても、それを買うかどうか、かなり長い時間迷っていた。しかし、没入型マーケットでは、そのテーマに合った服装に着替えたり、特定の人物に扮したり、物語のワンシーンに入り込んだような体験をすることで、その雰囲気に浸り、購入を即決するようになる」と説明した。
口コミサイト・大衆点評が発表した統計によると、8月以降、「没入型」というキーワードを含んだ書き込みの数は、前年同期比で約70%増加している。また、上海や武漢、北京、成都などの都市では、「没入型」が人気の検索ワードとなっている。
林氏は「われわれの研究データによると『没入型産業』が対象としている『没入型ファン』はすでに1億人を超えている。そのメインは18~35歳の若者で、1回当たりの消費金額は150~400元(1元=約21円)になっている」と指摘。さらに、「没入型サービスは、若者の娯楽とソーシャル・コミュニケーション、自己表現という3つのニーズを満たすことができる。中でも若者は自己表現を最も獲得したいと思っている」と分析した。