中国科学院近代物理研究所は19日、同研究所と協力機関の研究者が新たな核種「オスミウム-160」と「タングステン-156」を初めて合成したと明らかにした。関連成果はこのほど、学術誌「Physical Review Letters」と米国物理学会の「Physics」オンライン版に掲載された。科技日報が伝えた。
原子核は陽子と中性子で構成される量子多体系だ。異なる数の陽子と中性子は、さまざまな性質の原子核を構成し、これらは核種と呼ばれている。新たな核種の合成と研究は物質構造の認識に対して重要な意義を持つとともに、天体環境の進化を理解する上で重要な情報を提供しており、自然の神秘を探究する重要な手段となる。
研究チームは蘭州重イオン加速器を利用し、気体充填型反跳分離装置「SHANS」を使って、溶融蒸発反応によって新核種の「オスミウム-160」と「タングステン-156」を合成した。オスミウム-160(中性子数84)はα放射を持つが、タングステン-156(中性子数82)はβ+崩壊の放射性を持っており、チームはオスミウム-160のα崩壊の粒子エネルギーや半減期、タングステン-156の半減期などの性質を測定した。