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BMI技術により対麻痺患者が自らの意思でカーソル操作

2024年02月28日

 首都医科大学附属北京天壇医院の研究チームは、清華大学のチームと共同で、低侵襲ワイヤレスブレイン・マシン・インターフェース(BMI)技術を活用し、高度の対麻痺患者が自らの意思でカーソルの操作をできるようにした。同技術は高度の対麻痺や筋萎縮性側索硬化などの神経機能障害患者に新たなリハビリ治療の方向性を提供し、患者に生理機能回復と社会復帰の希望をもたらす。北京日報が伝えた。

 脳によるカーソル操作を実現した患者は35歳の男性で、5年前に事故で高度の対麻痺となった。同医院神経外科の賈旺教授は2023年12月19日にチームを率い、患者の低侵襲ワイヤレスBMI埋め込み手術に成功した。チームは患者の神経細胞を守るため、電極の適切な位置を見つけた。それは脳中心溝前後の運動と感覚を司る機能エリアの硬膜外で、電極と脳組織との直接的な摩擦を避けた。

 チームは手術中、ナビゲーションや神経電気生理学モニタリング、複合現実(MR)イメージング技術などの手段を使って複数の比較検証を行い、電極の正確な測位と脳波の安定性を確保した。

 賈氏は「体外装置を通して脳内のコイルにワイヤレス給電を行い、電気生理学データを伝送するとともに、脳信号の解読・分析を行った。また、外部設備を制御する指令を出し、患者のワイヤレスBMIリハビリアシストを行い、遠隔指導を実現した」と説明した。

 患者は2カ月のリハビリを経て、BMIによる運動補助機能を習得した。例えば空気圧手袋を操作して、自らの意思で水の入ったボトルを掴めるようになった。患者は現在、一般的な家庭環境で自分の意思でパソコン画面のカーソルを操作できるようになった。

 賈氏は「チームは今後のリハビリ計画で、患者が自分の意思で電子書籍のページをめくったり、カーソルをクリックして確認できるよう訓練し、患者と電子デバイスのインタラクションを強化したい」と述べた。

 
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