中国江蘇省南京市の南京衛崗乳業では、5G技術を使った乳牛の健康モニタリングが行われている。5G RedCapモジュールが組み込まれた首輪を乳牛に装着するだけで、乳牛の身体活動量、体温、睡眠状態などの指標をリアルタイムでモニタリングできる。科技日報が伝えた。
衛崗乳業は5G関連技術により、牧場での飼育、生産・加工、物流・輸送などの主要プロセスのデジタル化管理を実施している。牛乳の生産量は40%増え、ランニングコストは26%減り、物流効率は80%アップした。
南京市では、5G技術による生産方法の変革が行われている。国家「5G+インダストリアルインターネット」融合応用試行都市に選ばれた南京市は、5G・インダストリアルインターネットに関連する1000件を超える国家標準と知的財産権を有しており、市全体で累計10カ所の「5G+インダストリアルインターネット」公共サービスプラットフォームを建設し、100社以上の5G分野重点企業を育成している。
15日に開かれた南京市5G+インダストリアルインターネット融合試行都市推進会合で、南京市工業・情報化局党委員会委員で副局長の代吉上氏は「南京市は今後、江寧区と江北新区の2区を中核建設エリアとし、市全体の『4266』産業システムを徐々に拡大していく。2027年末までに5G+インダストリアルインターネットの中核産業規模を3500億元(1元=約19円)にする」と述べた。
空に関連する分野では、海上パトロールや法執行、水道設備点検、都市違法建築、長江保護などに5G低空スマートネットワークを導入する。製造現場では、5G専用ネットワーク技術をマシンビジョン・超音波検査、移動検査プラットフォーム、AR巡回点検などの先端応用と組み合わせ、人・機械・資材・工程・環境をカバーする全面的なスマート管理システムを構築する。トラブル診断の分野では、5Gをセンサーや高画質カメラと連携させ、設備故障の診断、位置特定、警報、動的予測を行う。
これらの5G技術の応用を支えているのは、南京市の基盤の強みだ。市政府の鄭暁明副秘書長は「南京市には計4万5000カ所の5G基地局が完成しており、306の5G業界仮想プライベートネットワーク(VPN)が構築されている。さらには、基幹通信企業と産業企業が10以上の産業用独立ネットワークを共同で立ち上げている」と説明した。
5G商用化が6年目に入り、「5G+インダストリアルインターネット」も大規模発展段階に入っており、技術イノベーションから応用の拡大、産業供給へと飛躍的に進展している。
同市では、新型電力設備や電子情報、鉄鋼、石油化学などの分野で「5G+インダストリアルインターネット」の特徴が際立っている。中興通訊(ZTE)浜江工場では5Gカバー率が100%に達し、重要設備のネットワーク接続率100%を実現している。人工知能(AI)やデジタルツインなどの技術と融合させ、「5G+インダストリアルインターネット」ソリューションが、物流・生産・検査などの各段階に通じている。中国石化揚子石油化工有限公司では、点検スタッフが5G総合管理プラットフォームにより、点検ロボットやサーモグラフィカメラなどを利用し、タンクエリアの貯蔵タンクや動的・静的設備などの情報を常に把握し、生産・管理の効率が大幅に向上している。中車南京浦鎮車両有限公司は5Gネットワークの建設により、研究開発・設計・生産・検査などの業務工程をさらに最適化し、全生産ラインにおける平均生産性を7.7%、車両1台当たりの組立・取付作業の生産性を40%向上させた。数値制御センターの自動化率は93%に達し、製品の一発合格率が5%向上した。