2025年05月19日-05月23日
トップ  > 科学技術ニュース >  2025年05月19日-05月23日 >  広州税関、放射線検知に「ロボット犬」を導入

広州税関、放射線検知に「ロボット犬」を導入

2025年05月22日

 広州税関が独自開発した中国初の放射線検知を備えた「ロボット犬」がこのほど、広東省仏山市高明区の珠江貨物埠頭や順徳区の北滘港などで導入された。中国新聞網が伝えた。

 このロボット犬は全長65センチで、放射線検知、ガス検知、映像監視、温度・湿度モニタリングなど5種類のセンサーと機能モジュールを搭載。音声・映像の記録装置も備えており、放射線検知、現場巡回、検査支援、自律追従、サンプル運搬などの機能で、税関職員の業務を支援する。特に、放射性貨物の検査や狭小空間での安全確認など、危険を伴う作業で効果を発揮するという。

 仏山市高明区の珠江貨物埠頭では、放射線警報が作動した輸入コンテナに対して、ロボット犬が出動した。ロボット犬はコンテナの10カ所をそれぞれ3回ずつ測定し、取得したデータを標準データと自動照合することで、放射性源の正確な位置を特定し、放射線量を測定することに成功した。

 この間、貨物から約20メートル離れた管理エリアでは、広州税関傘下の仏山税関職員がリモコンでロボット犬を操作し、リアルタイムで送られてくる映像や測定データを確認していた。検査の結果、コンテナ周辺のγ線の線量当量率は通常の0.11マイクロシーベルト毎時(μSv/h)から16.6μSv/hに上昇しており、これは輸入地点の自然放射線レベルの約150倍に達していた。

 広州税関口岸(通関地)監督管理処の李竜海副科長は、「これまでは放射性物質を含む疑いのあるコンテナを検査する際、職員は放射線源の位置を特定するために、コンテナの少なくとも10カ所で格子状に測定しなければならず、時間がかかる上、被ばくのリスクもあった。ロボット犬の導入により、こうした高リスク作業を効果的に支援できるようになる」と述べた。

(画像提供:人民網)

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

中国科学技術ニューストップへ
上へ戻る