中国新疆ウイグル自治区石河子市では、スマート農業の導入によって綿花生産の効率化が進み、高付加価値の新素材への展開も図られている。中国新聞網が伝えた。
新疆天業智慧農業科技有限公司の馬占東総経理は「綿花栽培でスマート農業管理システムを導入すると、1人当たり200~300ムー(約13.3~20ヘクタール)の綿花畑を管理できる。従来の方法では約30ムー(約2ヘクタール)程度だった」と述べた。
スマート農業では、畑に設置した各種計測装置によって、害虫の発生状況や地下水、気象データなどをリアルタイムでモニタリングし、それらを蓄積された栽培データと照らし合わせて、デジタルな意思決定を行う。
馬氏によると、スマート農業では農地の装置を遠隔操作できるため、農家は自宅からスマートフォンで灌漑の切り替えが行えるようになった。さらに、蓄積されたデータに基づく管理により、作物の品質や収穫量の向上も期待できるという。
石河子市の東約15キロに位置する昌吉回族自治州マナス県では、綿花が新素材製品へと加工・転用されている。
ここで製造される加硫繊維板(通称:鋼紙)は、綿実に含まれる短繊維(リンター)を高度に加工した新素材であり、高強度かつ柔軟性を併せ持つ。特に高速回転時にもしなやかさを保ち、船体や車体などの研磨に使われる鋼紙ディスクに活用されている。また、絶縁性にも優れ、5G基地局、新エネルギー電池、新エネルギー車の一部部材にも用いられている。繊維含有率は99%に達し、自然分解性もあることから、環境にも配慮できるという。
この鋼紙を生産・加工する新疆源一科創有限公司は中国西北地域で同分野唯一の企業だ。胡越総経理は「国内市場のシェアは約45%に達し、注文が生産能力を上回る状況が続いている。今年の売上高は約8000万元(約16億円)に達する見込みだ」と述べた。

(画像提供:人民網)