中国北京市の国家会議センターで13日、2025年国際基礎科学大会が開幕した。大会は「基礎科学に焦点を当て、人類の未来を導く」をテーマに、ノーベル賞、フィールズ賞、ショウ賞など国際的な賞の受賞者をはじめとする80人以上の中国内外の院士(アカデミー会員)、10カ国以上の数学会会長・代表、さらに世界各地の学術団体、大学、研究機関からの専門家や学者、学生らが一堂に会し、基礎科学の最前線と未来について語り合った。中国新聞社が伝えた。
開幕式では「基礎科学終身功労賞」の受賞者が発表され、授賞式が行われた。この賞は、数学、物理学、情報科学・工学などの分野において多大な貢献を果たし、学術分野の発展を長年にわたりリードしてきた科学者に授与される。
今回は以下の6名が受賞した。
丁肇中(サミュエル・ティン)氏、朱棣文(スティーブン・チュー)氏、デイビッド・グロス氏(いずれもノーベル賞受賞者)
ロバート・アンドレ・タージャン氏(チューリング賞受賞者)
森重文氏(フィールズ賞受賞者)
ジョージ・ルスティック氏(ウルフ賞受賞者)
大会主席の丘成桐氏は開幕式の挨拶で、「今日の基礎科学は画期的な進展を遂げており、各分野の深い融合が理論的なブレイクスルーと技術イノベーションの両輪で人類社会を前進させている」と述べた。また、「科学に国境はない。基礎研究の発展には、国際社会が開かれた寛容な協力環境を築くことが必要だ」と強調した。
丁氏は受賞スピーチで、50年以上にわたる自身の研究歴を振り返り、「物理学の進歩は理論と実験の密接な協力にかかっている。また、これまでになかった問いを提起することが基礎研究の使命だ」と語った。同氏は現在、国際宇宙ステーションで実施中の実験プロジェクトを率いており、世界16カ国の科学者が参加している。
長年にわたり、米中の物理学者の交流推進に尽力してきたデイビッド・グロス氏は、「最近の中国の急速な発展、特に基礎科学の分野に注目しており、非常に喜ばしく思っている」と語った。
大会は13日から25日まで開催される予定で、期間中には数学、物理学、情報科学、工学など複数の分野にわたる特別講演、フォーラム、若手向けイベントなどが行われる。一部のプログラムは懐柔科学城や清華大学などの会場でも開催される。

(画像提供:人民網)