中国湖北省武漢市では現在、中国が開発した北斗衛星測位システムの産業化が進んでおり、中部地域最大の北斗産業集積地へと成長している。中国新聞網が伝えた。
同市江夏区の長江沿いでは、北斗技術を活用し、夜間視認機能を備えた監視カメラが、夜の川面を監視している。鳴飛偉業技術有限公司のエンジニアである余楊氏は、「北斗技術の力で、夜間や砂嵐、雨・霧の天候でも、船舶の識別番号、状態、航跡、さらには喫水深度まで正確に把握できる」と説明した。
「湖北製」の北斗関連製品は現在、幅広い産業分野に浸透し、経済の質の高い発展を牽引する新たな原動力となっている。統計によると、2025年上半期(1~6月)、武漢市の北斗産業規模は前年同期比31%増の339億元(1元=約21円)となり、中部地域最大の北斗産業集積地に成長した。
北斗の分野では「湖北製」の成果が相次いで現れている。夢芯科技が発表した新世代の高精度SoCチップシリーズは、北斗チップ技術が本格的に2.0時代に突入したことを示している。また依迅北斗では、独自開発した14ナノメートル北斗高精度時刻同期チップをもとに、3種類の北斗高精度モジュールを発表。ロボットや自動運転、農地保護などの分野で力を発揮している。
武漢依迅北斗時空技術股份有限公司のブランドディレクターである徐丁氏は、「これほど小さな北斗高精度モジュールは、大規模農地での耕地保護に応用でき、精度をセンチメートル級からデシメートル級にまで高められる。北斗の応用はすでに業界の『標準装備』になっている」と語った。
湖北省の北斗産業は現在、一点突破からエコシステム全体への高度化が加速している。武漢市内では約10万台の旅客・貨物車両、約9000台の路線バス・トロリーバス、さらに長江幹線を航行する旅客船でも、北斗端末の利用率が100%に達し、50万台を超えるシェア自転車にも北斗測位システムが搭載されている。