中国上海市で8月26日、2024年度上海市科学技術表彰大会が開催された。大会では同年度の上海市科学技術賞が発表され、計206件(人)が受賞した。中国工程院院士(アカデミー会員)の呂西林氏と中国科学院院士の馬大為氏が上海市科学技術功労者賞を受賞。さらに銭小石氏ら10人が上海市青年科学技術傑出貢献賞を受賞した。科技日報が伝えた。
上海市はここ数年、基礎研究の組織的な実施と多角的な投資を強化し、「基礎研究先行エリア」の構築を深化させている。研究チームが高リスク・高価値の課題に挑戦できるようにし、基礎研究への投資構造を最適化してきた。その結果、オリジナルな理論研究で次々とブレイクスルーを果たしている。
自然科学賞、技術発明賞、科学技術進歩賞の3賞のうち、自然科学賞の成果数が年々増加しており、本年度の受賞プロジェクト191件のうち、56件(全体の29%)が同賞を受賞し(前年比6ポイント増)、2006年に賞が設立されて以来、過去最多となった。過去20年間で、自然科学賞の割合は当初の9%から20ポイント上昇したことになる。
上海発のオリジナル成果の国際的影響力も高まっている。今年、自然科学賞一等賞18件のうち、22本の論文が「セル」「ネイチャー」「サイエンス」の本誌または姉妹誌に掲載された。これらの成果はいずれも、良好な応用価値や潜在的な応用可能性を示しているという。例えば、復旦大学の魯伯塤チームの研究成果は、技術移転ライセンスで3億7000万元(1元=約21円)を獲得。さらに、中国科学院分子植物科学卓越イノベーションセンターの王二濤チームの研究は、植物生物学分野における「非マメ科植物の共生窒素固定」という成果で、中国国内特許を取得し、国際特許も申請している。
また、上海の「イノベーション発信地」としての基盤も着実に強化されている。電子情報、先進製造、航空宇宙、新素材などの重点分野で高価値の特許が急速に増加。今年の技術発明部門のハイレベル賞15件はいずれも国家の戦略的需要に向けたもので、重要技術課題の解決に取り組んでおり、計646件の発明特許を取得している。