2025年09月08日-09月12日
トップ  > 科学技術ニュース >  2025年09月08日-09月12日 >  計算能力で世界第2位、「デジタル中国」の基盤が強固に

計算能力で世界第2位、「デジタル中国」の基盤が強固に

2025年09月10日

 中国国家データ局の発表によると、2025年6月末時点で、中国は計算能力の総規模で世界第2位となった。中国のデジタルインフラは、規模や技術などの面で世界のトップクラスにある。今年6月末時点で、5G基地局総数は455万基、ギガビット・ブロードバンド利用者数は2億2600万世帯に達した。人民日報が伝えた。

 新型情報インフラの一つである計算能力は通常、コンピュータが特定の計算性能を満たす能力を指す。人工知能(AI)を発展させる上で、計算能力は不可欠な基礎となる「エネルギー」と言える。

 計算能力は、スーパーコンピュータ計算能力、汎用計算能力、AI計算能力などに分けられる。その中でもAI計算能力は、AI技術の持続的発展における重要な基盤となる。

 北京のAI公共計算能力プラットフォームのAI計算能力規模が1万PFLOPS(ペタフロップス、1PFLOPS=1秒間に1千兆回の浮動小数点演算の処理能力)を突破した。これは、さまざまなイノベーション主体による兆単位パラメータ級の汎用大規模モデルの統合的な訓練と推論を力強く支えることとなる。

 今年3月には、山東省で初のE級(100京級)高性能AI計算能力クラスター「済南人工知能計算能力センター」が稼働し、計算能力規模は1000PFLOPSに達した。

 データによると、2024年末時点で、中国の計算能力総規模は280EFLOPS(毎秒100京回の浮動小数点演算)で、うちAI計算能力は90EFLOPSとなり、全体の32%を占めた。ある機関の予測によれば、2025年に中国のAI計算能力規模は40%以上の成長を遂げる見通しだ。

 このほど閉幕した「2025世界人工知能大会」では、華為(ファーウェイ)が「昇騰384超ノード実機」を披露し、チップクラスターを1台のコンピュータのように稼働させ、リソースの効率的調整を実現した。また、沐曦(METAX)は最新の訓練・推論一体型GPU「曦雲C600」を公開した。

 国産計算能力は近年、チップやサーバーからAI計算能力センターに至るまで、ソフト・ハード両面で新たなブレイクスルーを遂げている。川上では、集積回路産業が絶えず進歩し、設計から製造、パッケージングテスト、材料、装置をカバーする産業チェーンを形成している。川中では、数多くの国産GPU企業が登場し、競争力のある製品を打ち出している。産業エコシステムは次第に整備され、中国の計算能力は「使える」段階から「使いやすい」段階へと進んでいる。

 そんな計算能力は電力なくして成り立たない。計算能力センターでは大量のサーバーが昼夜稼働し、莫大な電力を消費する。関連機関の予測によると、2030年までに、中国のデータセンターの総エネルギー消費量は4000億キロワット時(kWh)を超える見込みである。

 計算能力のエネルギー効率を高め、グリーンな発展を推進するため、各地で積極的な取り組みが行われている。

 西部(重慶)科学城先進データセンターでは、液浸冷却技術によってサーバーを冷却し、電力利用効率(PUE)を1.04にまで低下させた。

 河北省張家口市は風力・太陽光資源に恵まれ、グリーン電力が豊富である。今年第1四半期(1-3月)には、計算能力企業のグリーン電力利用比率が3割を超えた。

 海南省では海底にAI計算能力センター群を構築し、海水を自然冷源にして電力を節約することで、年間5万トンの二酸化炭素排出量削減を可能にした。

 新たな技術の応用、新たなモデルの発展、新たな方法の活用によって、中国の計算能力センターは省エネ・脱炭素能力を絶えず向上させており、「グリーン基調」をますます鮮明にしている。「グリーン計算能力発展研究報告(2025年)」によれば、2024年末時点で、全国で稼働中のデータセンターの標準ラックは900万を超え、平均電力利用効率(PUE)は1.46に低下し、140以上のデータセンターがグリーン・低炭素等級で4A級以上に達しているという。

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

中国科学技術ニューストップへ
上へ戻る