中国重慶市の自動車産業の版図を見ると、「イノベーション」と「変革」がはっきりした特徴となっている。「完成車メーカーと部品メーカーの連携」「ソフトウェアとハードウェアの融合」「エコロジカル共同構築」を発展のコンセプトとして、市は、世界レベルのスマートコネクテッド新エネ車産業クラスターの構築に取り組んでいる。人民日報が伝えた。
重慶市沙坪壩区の青鳳テクノロジーイノベーションシティにある拓普汽車底壩系統(重慶)有限公司では、一体化ダイカストコア技術により、アルミニウムのリアサブフレームの重さが30%以上軽くなった。これにより、エネルギー消費量が減っただけでなく、動力電池の寿命も長くなった。中国の自動車メーカー・賽力斯(セレス)の関連企業である同社には、途切れることなく注文が入っている。
そこからほど近い場所にある「賽力斯」の鳳凰スマート工場も、スマート化のモデルケースだ。工程は100%自動化しており、24時間体制でオンラインモニタリングされている。「太陽光発電+自動車製造」ゼロカーボン工場モデルプロジェクトの発電量は年間1584万kWhに達し、二酸化炭素の排出が1万3284トン削減され、グリーンとスマートの融合が際立っている。
九竜坡区の道路・銅陶北路では、博世氫動力系統(重慶)有限公司の工場が存在感を放っていた。同社研究開発部の楊洋プロジェクトマネージャーは「現在、検査している300kWの水素動力モジュールは間もなくラインオフし、大規模運用が始まる。これを搭載したトラックは、新疆ウイグル自治区のハミウリを49トン積載して天山を越えることができる。一般的な燃料電池と比べると、水素燃料電池は充電が速く、標高が高く気温が低い環境でも、高い性能を維持することできる。最大積載量49トンのトラックの場合、10分ほどの充電で、600キロ以上走行できる」と説明した。同社はスマート水素燃料電池システムや重型Electric Drive Axle、水素貯蔵システムの部品などを開発しており、商用車市場に水素動力システムのソリューションを提供している。同社が独自開発した水素動力モジュールは最大積載量4.5~49トンのコールドチェーン物流車、清掃車、大型トラックに搭載することができ、18省でモデル運営が展開されている。
重慶市では、長安自動車と賽力斯が中心となり、10社以上の完成車メーカーが協同発展する完成車体系が作り出されている。スマートコネクテッド新エネ車の部品産業は、クラスター式発展を実現し、システム、組み立て、部品をカバーする産業チェーンを生み出している。2024年、重慶市の自動車生産台数は254万台、新エネ車の生産台数は95万台に達した。
エコロジカル共同構築は、重慶市が自動車産業を発展させるためのアプローチの一つだ。同市は「スーパー充電が便利な都市」の建設を加速させ、スーパー充電施設が全ての郷・鎮、街道(エリア)をカバーするようになった。さらに、物流、金融、検査といったサービス体系を整備し、「メイド・イン・重慶の自動車海外進出」行動を実施し。自動車が164カ国・地域に輸出されるようになっている。

(画像提供:人民網)