中国科学院新疆理化技術研究所の桂東偉研究員率いるチームが5年をかけて開発した「世界オアシス分布データ・カタログ」が、このほど開催された第5回世界生物圏保護大会で初めて発表された。この成果は、世界のオアシスの正確な数と面積を初めて明確にし、グローバルかつ多次元で学際的なオアシスシステムのリストを構築したもので、世界のオアシスのデジタル化カタログ作成における空白を埋めるものとなった。科技日報が伝えた。
研究は、中国科学院「人間と生物圏計画」や「地球変動科学研究データ出版システム・世界データセンター」などのプロジェクトの支援を受け、中国科学院新疆生態地理研究所の人的資源を基盤に実施された。桂氏は30人以上の研究者を率い、2020年を基準年とし、高精度なリモートセンシング画像を主なデータソースとして目視解釈法によりオアシスの境界を抽出し、5年を費やして世界のオアシス高精度データセットの構築に成功するとともに、世界オアシスのカタログ化も実施した。この体系的研究成果はこのほど、「世界のオアシス分布とカタログ研究」とのタイトルで、学術誌「Journal of Global Change Data & Discovery」に掲載された。
桂氏は、「世界のオアシス分布データとカタログは全54のデータファイルから構成されており、地球変動科学研究データ出版システム世界データセンターが出版と共有サービスを担当し、全世界に無料で公開された」と説明。「今後、オアシスカタログ情報を定期的に更新することで、オアシスの拡大や縮小などの動的なプロセスを正確に捉え、生態系の健全性や変化の傾向を科学的に評価するための定量的な根拠を提供できる」と述べた。