2025年10月27日-10月31日
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VR試着からロボット演奏まで 湖南省に広がる新しいデジタル体験

2025年10月27日

 中国湖南省長沙市天心区のあるファッションブランド店には、VR(仮想現実)試着ミラーを体験しようと多くの消費者が訪れている。中国新聞網が伝えた。

 店長の肖芳さんは、「VR試着ミラーは来店者の体形を素早く認識・スキャンし、髪型やメイクも調整できる。1分で十数着を試着でき、さまざまなスタイルを気軽に試すことが可能だ。また、5GとVR/AR技術を組み合わせたこのシステムは、購入者の3Dデータと衣服の適合度を自動分析できるので、将来的には来店せずに、遠隔からリアルタイムで試着したり、生地の質感を確認できるようになり、より自分に合った服を購入できるようになる」と説明した。

 デジタル経済の発展が加速する湖南省では、こうした新しいデジタル消費が市民生活に浸透しており、VR試着やAIメイク体験、AIスカーフのカスタマイズ、鍼灸ロボット、ロボットバンドなど、さまざまなシーンが次々に登場して、新たな経済成長の明るい要素となっている。

 省内のロボット技術企業が開発した人型ロボットバンドは、AIによる画像認識で楽譜を読み取り、演奏を行うことができる。ギターロボットはソロ演奏も可能で、都市の祝典や文化祭、新入生歓迎イベントなどでよくレンタルされているという。

 同社の肖湘江董事長は「一部の博物館や科学館でも、このロボットバンドを導入して常時公演を行っている。湖南で急速に発展するAI技術が、観光・エンターテインメント、教育サービス、公共文化などの分野でロボットの実用化をさらに進めるだろう」と述べた。

 デジタル消費は新しい消費形態の重要な一部となっている。それには、デジタル製品、デジタルサービス、デジタルコンテンツの消費、そしてデジタルチャネルを通じた消費が含まれる。湖南省のデジタル消費は、文化観光、交通、高齢者サービス、トレンド系テクノロジー製品などにも広がっている。

 祁陽市にある摩崖石刻デジタル博物館では、唐代の詩人・元結が「デジタルヒューマン」の姿で来館者と対話し、来館者は仮想彫刻やデジタル碑拓の体験もできる。湖南省博物館では「辛追夫人」の3DデジタルヒューマンアバターによるAIエージェントを開発中で、今後は来館者を案内できるようになる予定だ。

 また、中国四大名刺繍の一つである湘繍(しょうしゅう)もデジタル技術との融合を進めている。湖南省湘繍伝承・革新工学技術研究センターの孫舜堯主任は、「当センターが開発したパンダ刺繍の置物『花花の家』では、AR技術を通じて愛らしい湘繍パンダとインタラクションを楽しめる」と語った。

 
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