中国科学院国家天文台によると、中国の国家重点科学研究機器開発プロジェクト「太陽磁場の精密測定用中赤外観測システム」(以下「AIMS望遠鏡」)がこのほど、最終検収に合格し、稼働を開始した。この成果は、中赤外線による太陽磁場観測の国際的な空白を埋めただけでなく、今後の高標高地域における大型天文装置の建設にも重要な参考事例となる。光明日報が伝えた。
AIMS望遠鏡は青海省冷湖地区の賽什騰山(標高約4000メートル)に建設された。17日に開かれた「AIMS望遠鏡の開発総括ならびに将来の科学計画シンポジウム」で、AIMSプロジェクト責任者である中国科学院国家天文台の鄧元勇研究員は、「試運転や試験観測の段階で、AIMS望遠鏡は中赤外波長帯での太陽スペクトル・イメージングの定常観測を初めて実現した。これまでに複数の中赤外波長帯で太陽フレアデータの取得に成功しており、太陽の激しい爆発に伴う物質とエネルギーの伝達メカニズムの解明や磁気エネルギーの蓄積と放出の研究に対して、新たなデータを提供している」と説明した。