中国・中山大学の研究チームが自ら開発した二重運動モード水中ロボット「極蛙」(以下「極蛙AUV」)が、北極海科学調査での氷下潜水任務を完了した。科技日報が伝えた。
「極蛙AUV」は、水中遊泳とクローリングの2つの運動モードを備え、複雑な環境下でも柔軟に切り替えが可能だ。水中ステレオカメラやマルチビームソナーなど多種のセンサーやイメージング装置を搭載している。2025年「中山大学極地号」による北極海科学調査では、低密集度氷域と高密集度氷域でそれぞれ潜水任務を行い、すべての性能が安定して作動した。これにより操作性能が実証されるとともに、氷下の水文環境と氷体地形の総合的調査を実現した。
同大学極地科学調査隊の陳卓奇隊長(教授)は、「『極蛙』AUVの極地環境での安定した動作により、極限環境での観測・探査への適用可能性が実証された」と説明した。
今回の調査では、4人の科学調査隊員が北極海の高緯度氷域で氷下作業を実施し、「極蛙AUV」を用いて氷底地形と氷下環境の同時探査を行った。中山大学リモートセンシング科学・技術学院の博士課程生で調査隊員の李毅博氏は、「『極蛙AUV』は従来の無人潜水艇に比べ、軽量で高い機動性を持ち、複数の運動モードといった特徴を備えており、多様な観測ニーズに対応できる」と説明した。

(画像提供:人民網)