2025年11月24日-11月28日
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中国、核融合分野の国際科学計画を始動

2025年11月28日

 中国科学院「燃焼プラズマ」国際科学計画プロジェクトが24日、安徽省の合肥未来大科学城にあるBEST装置ホールで始動した。また、コンパクト型核融合エネルギー実験装置BESTの研究計画も同時に発表され、フランスや英国、ドイツ、イタリアなど十数カ国から集まった核融合科学者が共同で「合肥核融合宣言」に署名した。科技日報が伝えた。

 太陽の核融合反応を模倣してエネルギーを取り出す核融合エネルギーは、人類の「究極のエネルギー」とされ、BEST装置は、中国の新世代「人工太陽」として位置づけられる。

 研究計画によると、同装置は2027年末の完成予定で、重水素・トリチウムの燃焼プラズマ実験研究を行い、長パルス定常運転の能力を検証する。核融合出力20~200メガワット(MW)の達成と消費エネルギーを上回るエネルギー産出を目指し、2030年には核融合発電の実証を図る計画だ。

 今回の燃焼プラズマ国際科学計画は、中国科学院合肥物質科学研究院プラズマ物理研究所が中心となって発起したもので、中国・欧州核融合研究チームがBEST研究計画を共同発表した。国際核融合分野の協力資源をさらに統合し、核融合科学者の知恵を結集し、オープン研究基金の設立、国際学術会議の開催、共同実験プラットフォームの構築、国際的な人材育成などを通じ、核融合物理の最先端課題をめぐって共同研究を展開していく。

 中国科学院合肥物質科学研究院副院長で、同院プラズマ物理研究所所長の宋雲濤氏は、「計画の発表により、国際科学者と中国の核融合科学者が手を携えて、人類の未来エネルギーに関わる中核的な科学・工学的課題の解決に向けて尽力してほしい」と述べた。

合肥物質科学研究院(中国科学院傘下の研究所)
 
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