第6世代移動通信(6G)は、5Gと比べると、単に伝送速度が向上するだけではなく、通信と無線センシング、先進コンピューティング、人工知能(AI)などの技術を一体化した「モバイル情報ネットワーク」となる。5Gが主に「IoE(万物のインターネット)」を重視していたのに対し、6Gはこれらの技術を分野横断的に融合した「AIoT(AIとIoTが融合した知的なモノのインターネット)」の実現に重点を置いている。人民日報が伝えた。
通信速度、遅延、信頼性の面で、6Gは5Gと比べ10~100倍向上した。空・宇宙・地上・海上をカバーする接続能力を形成し、将来のスマート社会の発展を全面的に支え、社会と産業・企業のデジタルトランスフォーメーションを支える「神経中枢」となる。
6Gの特徴は「1つの究極、3つの融合」として示される。すなわち、「ユビキタスなネットワーク化による究極の接続」を基盤とし、「通信・センシング・コンピューティング・AI・制御(DOICT)のクロスボーダー融合」「衛星通信と地上通信の融合」「デジタル世界と物理世界の融合」という3つの新たな方向性から成っている。
産業分野では、6Gは産業設備やセンサーなど膨大な端末のリアルタイムデータ伝送を可能にするだけでなく、高精度な産業制御や柔軟な生産体制も支える。車載ネットワーク分野では、6Gがスマート交通の中枢として機能し、高信頼・低遅延の路車協調(車両と道路の協調)を実現することで、自動運転の安全性と効率を大きく向上させる。「低空経済」(低空域飛行活動による経済形態)の分野では、6Gは高密度な低空域飛行体に対し、途切れない信頼性の高い通信、高精度センシング、多様なシーンでの効率的運用を支える基盤となる。
中国は6G研究開発で先行的優位性を築き、応用シーンの検証と標準化作業を加速させている。紫金山実験室は2025年、江蘇省南京市の紫金山科技城に、初の6G通信・AI・センシング融合型の屋外試験ネットワークを構築した。衛星インターネットの整備も進み、「携帯電話の衛星直接接続」技術は一般向け商用サービスへと移行しつつある。
今年は6G標準化の元年と位置づけられ、2030年前後には中国で商用化が見込まれる。今後も6G技術の研究開発と応用が加速し、技術検証やエコシステム構築が一段と進むとみられる。

(画像提供:人民網)