2025年12月15日-12月19日
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中国の大規模言語モデル、国際ランキングで上位に

2025年12月15日

 国際的に知られる大規模言語モデルの評価ランキング「LMArena」の最新版で、中国で開発された複数のモデルが上位に入った。百度(バイドゥ)の「文心」は、テキスト生成能力で世界2位、中国国内では1位と評価され、創作文章の生成、複雑な長文の理解、指示への対応といった分野で高い性能を示した。視覚理解能力についても、中国国内で最上位、国際的にも上位に位置づけている。また、智譜の「GLM-4.6」モデルは、コード生成分野で高い評価を受け、複数の国際的な主要モデルと同水準とされた。科技日報が伝えた。

 今年初めに中国発の大規模モデル「DeepSeek(ディープシーク)」が注目を集めて以降、国際的な人工知能(AI)分野では中国で開発されたモデルへの関心が高まっている。大規模言語モデルは現在、AIをめぐる国際競争における重要な技術分野の一つとなっている。技術開発の進展や実用化、開発者コミュニティの形成を背景に、中国の大規模言語モデルは国際的な上位グループに位置づけられる事例が増えている。

 先日開催された「2025百度世界大会」で、百度の創業者である李彦宏氏は、「過去1年間で大規模言語モデルの応用範囲がチャットボットの枠を超え、デジタルヒューマン、コード生成エージェント、汎用的な課題に対応する自律的な最適化技術などの分野でも進展が見られた」と述べた。

 中国は、大規模言語モデルの開発数が急増している国の一つとされる。今年7月までに中国で公開された大規模言語モデルは1509に達し、世界全体の約40%を占めている。米スタンフォード大学関連研究機関が公表した「AIインデックスレポート2025」では、中国の高性能AIモデルは数・性能の両面で向上を続けており、2024年末時点では、中国と海外の主要モデル間で性能差が縮小していると分析されている。

 こうした動向は、国際的な開発者コミュニティからも注目されている。米マサチューセッツ工科大学(MIT)とオープンソースコミュニティ「Hugging Face」による共同レポートでは、過去1年間に中国で開発されたオープンソースAIモデルの世界ダウンロード数シェアは17.1%となり、米国(15.8%)を上回った。Hugging Faceが公表した最新ランキングでも、百度の「文心」マルチモーダル思考モデルが、モデル全体の動向ランキングおよびマルチモーダルモデルの動向ランキングで上位に位置づけられている。百度技術委員会の陳尚義理事長は、同社が1000件以上のオープンソースプロジェクトに関与し、累計のコミュニティ貢献者が2万1000人を超えていると説明した。

 大規模言語モデルをめぐる競争は、モデルの規模だけでなく、半導体などの基盤ハードウェアや開発プラットフォーム、エコシステム全体を含む総合的な競争となっている。基盤となる計算能力の分野では、「昆侖芯」「昇騰」「寒武紀」などの国産AI向けチップが相次いで投入されている。百度が発表した新世代の昆侖芯は、性能とコストの両面で改良が加えられたとされる。また、百度の「飛槳」、華為の「昇思」、曠視の「天元」といった独自開発のAIプラットフォームも、企業向けに実装しやすい環境を提供している。

 大規模言語モデルの実用価値は、具体的な応用分野で検証される。中国では、人口規模や産業分野の多様性を背景に、さまざまな業界でモデルの試験的導入や運用が進められている。

 電力分野では、百度が文心モデルを基盤として、国家電網公司による「光明電力大規模言語モデル」の構築を支援した。本社および27の省レベル拠点を対象としたAI技術プラットフォームが整備され、ドローンを用いた送電設備の点検では、年間約500万基の鉄塔を対象とする運用が行われているという。

 百度は、チップからフレームワーク、モデル、応用までを含む技術体系を背景に、教育、医療、金融、製造業などの分野で企業との協業を進めている。現在、「飛槳・文心エコシステム」の開発者数は2333万人、サービス提供先企業は76万社に達しているという。李氏は、「AIが業務に組み込まれることで、コスト要因ではなく生産性向上の手段として機能する」と述べている。

 
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