中国の産業ロボットメーカーで、「協働ロボットの筆頭銘柄」と呼ばれる深圳越疆科技はこのほど、家庭用スマート四足歩行ロボット「Rover X1」を7499元(1元=約22円)で発売した。同社の謝凱旋マーケットディレクターは、「犬の散歩を手伝うこともできれば、逆に犬に"散歩させられる側"にもなれる。情緒的な価値を提供するのが売りだ」と説明した。中国新聞網が伝えた。
同社の展示ホールの入り口では、全長82センチ、幅48センチ、高さ18センチの四足歩行ロボットがゆっくりと歩き回っていた。
謝氏は、「このロボットに向かってピースサインをすると、ユーザーを認識してロックオンし、どこへ行っても付いてくる。四足歩行ロボットの最も重要な役割は、生活の小さなお手伝いだ。顔認識とジェスチャー操作に対応し、ユーザーを認識すると自動で追従する。買い物やキャンプの際には、ロボットの上に荷物を載せられるので、手で引っ張る必要もない」と説明した。
続けて、「物を取る、宅配物を受け取るといった日常的なタスクもこなせる。カメラのジンバルアクセサリーを組み合わせれば、簡単な操作で撮影が可能で、屋外でのランニングの様子を記録したりできる」と紹介した。
さらに、「女性が夜にランニングをする際、安全面で不安があることもある。このロボットが付いて行ってライトで照らし、危険時には指示に応じて自動通報することもできる」と述べた。
安全確保は四足歩行ロボットの基本機能でもある。越疆科技の周源製品マネージャーは、「Rover X1はセンサーを追加搭載でき、煙や火災などの危険信号を検知する。異常があれば、ユーザーのスマホにリアルタイムで通知できる。別荘や留守宅などでは、不法侵入の監視にも使える」と強調した。
現在、同社の家庭用四足歩行ロボットの予約注文数は5000台に達しているという。
この家庭用四足歩行ロボットの標準モデルは、価格が7499元で、サイズは産業用製品に比べて約半分に縮小した。
同社は家庭向けに進出した理由について、「これまでロボットは産業、商業、教育の領域で大きく展開してきた。AIの発展を受け、AI能力をロボットに載せたいと考えた」としている。
周氏は「エンボディドAIの時代に、ロボットをより多くの家庭へ届けたい。消費者向けにする以上、価格をできる限り下げ、一般家庭でも買えるようにする必要がある」と話した。「Rover X1」が低価格を実現できた理由について謝氏は、「当社に産業用ロボットで培った量産能力があり、そのエンジニアリング能力を家庭向け四足歩行ロボットに転用できたためだ。開発期間は半年余りだった。産業用ロボットの信頼性や耐久性は工場で検証されており、これまで蓄積した視覚認識、移動制御、モーター駆動などの技術を家庭向けに応用できた」と説明した。
謝氏は「エンボディドAIの将来は、先端技術を量産可能な生産力へ転換できる企業にある」と述べ、越疆科技が成熟した協働ロボット事業で足場を固めつつ、エンボディドAIロボットや人型ロボットの量産化を進めていくと述べた。

(画像提供:人民網)