2026年02月02日-02月06日
トップ  > 科学技術ニュース >  2026年02月02日-02月06日 >  四川省で水力・太陽光・揚水・蓄電一体化太陽光発電プロジェクトが稼働

四川省で水力・太陽光・揚水・蓄電一体化太陽光発電プロジェクトが稼働

2026年02月04日

 中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州の小金川流域太陽光発電拠点プロジェクトで28日、最初の太陽光パネルアレイが系統接続し、発電を開始した。新華網が伝えた。

 同プロジェクトは、平均標高3700メートルの川西高原地区にあり、総敷地面積は約215ヘクタール、設備容量は16万キロワット(kW)で、春廠壩揚水発電所および小金川流域に建設済みの3つのカスケード式水力発電所と共にカスケード式水力・太陽光・揚水相互補完発電所を形成する。さらに、標高3800メートルの地点にブースターステーションおよび16/32メガワット時(MWh)のグリッド形成型蓄電設備を併設することで、水力、太陽光、揚水、蓄電が一体となったマルチエネルギー発電所群を構成し、統合的な協調運用を行う。年間平均発電量は約2億8000万キロワット時(kWh)で、約14万世帯の年間電力を賄うことができ、標準石炭換算で年間8万7000トンの節約、約26万2500トンの二酸化炭素排出削減が可能となる。

 中国電建水電開発公司阿壩エリアの薛玉林会長は、「プロジェクトは放牧と太陽光発電を組み合わせた『ソーラーグレージング』という生態モデルを採用している。太陽光パネルの科学的配置と地上から2.0メートルの高架設計を施すことで、パネルの上で発電し、パネルの間で放牧を行い、パネルの下で環境修復を行うという土地の複合利用を実現した。これにより、高原の草地生態系を保護するだけでなく、生態修復と現代的な牧畜業の協調的な発展も促進する」と述べた。

 技術面においては、太陽光発電の出力変動を段階的かつ精密に制御することが可能になった。これにより、高原の過酷な地質条件下にある脆弱な電力網が直面する「新エネルギーの利用が困難」「電力資源の不足と浪費の併存」「負荷変動の大きさ」「電力網におけるピーク調整の重い圧力」といった深刻な課題の解決が期待されている。

(画像提供:人民網)

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

中国科学技術ニューストップへ
上へ戻る