中国湖北省武漢市には、中国初の「人型ロボット7S店」がある。自動車の4S店(ディーラー)は自動車の販売とアフターサービスを手がけるが、人型ロボットの7S店はどういう店なのだろうか。人民日報が伝えた。
店内に足を踏み入れると、さまざまな「体型」や「身長」の人型ロボットが忙しそうに動いていた。ボールを蹴るロボット、商品を売るロボット、楽器を演奏するロボットなどさまざまだ。同店の胡竜丹店長は、「ここには17種類の人型ロボットがあり、価格は7999元(1元=約22円)から70万元までと幅広い。工業の製造現場、文化観光ガイド、ヘルスケア・介護作業など10以上の場面での応用が可能だ。人型ロボット7S店は販売、部品供給、アフターサービス、情報フィードバックなどのサービスを提供するだけでなく、ソリューション、展示、トレーニングも提供し、計7つの機能を備えている。人型ロボットの部品から完成品、シーンでの応用に至るまでの産業チェーン全体をほぼカバーしている」と述べた。
店の入り口では、足の部分がロボット掃除機のようになった人型ロボットを大勢の来店者が取り囲んでいた。胡氏は、「『遠遊』と呼ばれるこのロボットは、身長が158センチ、重さが72キロで、毎秒1.5メートルで歩行できる。湖北で開発され、省内の咸寧市中心病院で9カ月働いている。主に診療案内や説明、お灸などのサービスを提供している」と説明した。
「遠遊」は、開発から生産までがわずか半年だった。2025年4月に1号機が誕生し、現在すでに大量生産の段階に入っている。開発した武漢手智創新科技有限公司の袁超総経理は、「当社は人型ロボット自動製造ラインを4本建設し、『遠遊』の年間1500台の生産が可能だ」と語る。
人型ロボットは、うまく使いこなす必要がある。湖北省は2025年6月、人型ロボットの「学校」となる人型ロボットイノベーションセンターを設立。生まれたばかりの人型ロボットはスタッフの「指導」の下で、技能の習得を目指す。
人型ロボットが学習して実際の価値を生み出すようにするため、武漢市は人型ロボット産業3年行動プランと関連政策措置を打ち出し、さまざまな応用シーンの開発を奨励している。武漢市科学技術イノベーション局の董丹紅局長は、「危険作業を伴う分野、自動車などの製造業、ヘルスケアや教育など民生に関わる産業での応用を重点的に推進し、人間ができない作業、標準化レベルが高い作業、作業時間が長い作業を人型ロボットが担うようにする」と述べた。
現在、7S店での体験サービス、販売、見学、ロボットリースなどの業務による売上高は60万元を超える。胡氏は、「7S店の背景には、省内で充実する人型ロボット産業エコシステムがある。今は人型ロボットができることには限界があるが、将来は必ず一般家庭の役に立ち、あらゆる産業にサービスを提供できるようになり、私たちの生活を支えるだろう」と強調した。

(画像提供:人民網)