春節(旧正月、今年は2月17日)を前に、中国ではAI関連製品などの「ハイテク系の年越し用品」が人気を集めている。これまで一部の消費者が試しに購入する程度だったAIメガネやAI玩具などが、年越しの買い物リストに入るようになってきた。証券日報が伝えた。
中国電子商取引専門家サービスセンターの郭濤副主任は、「ハイテク系の年越し用品が支持を集め、春節商戦の見どころの一つになっている」と述べた。背景として、政策面の後押し、消費の変化、技術の進展、産業チェーンの整備などを挙げた。
広東省深圳市の華強北市場には、地元の買い物客に加え、国内外からの観光客も訪れていた。市場には、AIメガネ、AI玩具、AI健康管理ウォッチ、ドローン、パノラマカメラなどのコンシューマー・エレクトロニクス製品が多数並んでいた。
販売業者の一人は、翻訳機能付きのAIメガネや、子どもの相手をする機能をうたうAIぬいぐるみなどの販売が好調だと話した。買い物客からは、年越し用品として食べ物や衣服、ナッツ類に加え、子ども向けにAIメガネとAI玩具、両親向けにAI健康管理ウォッチをペアで購入した、との声も聞かれたという。
中国のECプラットフォームでも「年越し用品祭」が始まっている。データによるとAI玩具の検索数が増えており、例えばEC大手の京東では「AI玩具」の検索回数が前年同期比で125%増(約2.25倍)となった。
この動きの背景として、政策面の措置も挙げられる。2025年12月、国家発展・改革委員会と財政部は「2026年における大規模な設備更新および消費財買い替え政策の実施に関する通知」を発表し、スマートメガネをデジタル・スマート製品の購入補助の対象に加えた。個人消費者が単価6000元(1元=約23円)以下のスマートフォン、タブレット、スマートウォッチ/スマートバンド、スマートメガネを購入する場合、販売価格の15%が補助されるという。
蘇商銀行特約研究員の付一夫氏は、AI技術の発展に伴い、AIメガネやAI玩具など端末型のAI製品の市場規模は拡大が続くとの見方を示した。その上で、「関連企業は需要を踏まえ、実用性やインタラクティブ性の向上、付加価値の高い製品開発を通じて競争力の強化を図っている」と述べた。

(画像提供:人民網)