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中国の研究チーム、恒星スペクトルを"翻訳"するAIを開発

2026年03月02日

 中国科学院国家天文台や中国科学院大学などの研究チームが「SpecCLIP」と呼ばれるAI(人工知能)モデルの開発に成功したことが25日、同天文台への取材で分かった。同モデルは、複数の「恒星の言語」に精通した「翻訳者」のように、異なる望遠鏡から得た恒星スペクトルデータを統一的に解読できるという。関連する研究成果は「The Astrophysical Journal」に掲載された。科技日報が伝えた。

 恒星スペクトルは、宇宙を研究するための「指紋」に例えられることが多い。各恒星のスペクトルには、その「身元情報」である温度、化学組成、表面重力が隠されている。これらの「化学的痕跡」を分析することで、天文学者は考古学者が歴史を復元するように、銀河系の誕生から現在までの進化の過程を遡ることができるという。

 しかし、実際の研究には小さくない課題が存在する。中国の郭守敬望遠鏡(LAMOST)や欧州のガイア(Gaia)衛星など、プロジェクトごとにデータの取得方法や分解能、波長範囲がそれぞれ異なる。これらのデータは、いわば異なる方言で語られる物語のようなものであり、まとめて大規模な分析を行うことは困難だった。

 SpecCLIPモデルの誕生は、まさにこのデータの壁を打ち破るためのものだ。研究チームは「大規模言語モデル」に似た思考法を天文学の分野に導入し、「比較学習」という手法を用いることで、AIに異なるソース間のスペクトルデータの内在的関連性を自動的に学習・構築させた。

 SpecCLIPは、恒星の大気パラメータや元素含有量を一度に予測できるだけでなく、スペクトルの類似性検索を行ったり、さらには特殊な天体の発見を助けたりすることも可能だ。強力なデータ統一表現能力に基づき、SpecCLIPはすでに複数の最先端科学探査で役割を果たしている。例えば、「第二の地球」を探す「地球2.0(ET)」ミッションでは、惑星の親星(ホストスター)の特徴を正確に描き出し、潜在的な居住可能惑星の選別効率を向上させている。

 
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