陸上にいつ頃から植物が大規模に現れ始めたのか。中国科学院地質・地球物理研究所などによる最新研究が、新たな答えを示した。従来の認識より2000万年以上早い約4億4500万年前には、初期の植物がすでに陸上で大規模に分布していたという。関連する研究成果は24日、学術誌「Nature Ecology & Evolution」に掲載された。科技日報が伝えた。
従来の説では、植物が陸上で大規模に繁栄し始めたのは約4億2000万年前以降だと考えられていた。これに対し、中国科学院地質・地球物理研究所の趙明宇研究員らのチームが海洋堆積物中の地球化学指標を分析したところ、陸上の初期植物は4億5500万年前から4億4500万年前の段階で、すでに陸上に大規模に分布していたことが示された。
論文の筆頭著者である蔡家琛博士は、「陸上植物がつくる有機物は、海洋藻類などがつくる有機物と比べ、有機炭素と総リンの比が高い。この陸上由来の有機物が河川で海へ運ばれて堆積すると、海洋堆積物中の有機炭素とリンの比(C/P比)が上昇するため、この比は陸上植物の分布を追跡する重要な指標になる」と説明した。
研究チームが世界の複数地域の海成砕屑性堆積物の記録を体系的に分析した結果、C/P比は約4億5500万年前から顕著に上昇し始めていることがわかった。総合評価では、これは初期の陸上植物の分布に伴う陸上生産性の著しい向上を反映していると考えられるという。
混合モデルによる推定では、約4億5500万年前の後期オルドビス紀以降、陸上由来の有機炭素は海洋堆積物中の総有機炭素埋蔵量の約42%を占めており、これは現代の水準にかなり近いと言える。また、古大陸規模の分析からは、陸上植物の分布拡大はローレンシア大陸(現在の北米地域など)で最も早く起きた可能性が示唆されている。

(画像提供:人民網)