中国科学院工程熱物理研究所が関連企業と共同開発した「ゼロカーボン復温・天然ガス圧力差発電システム」がこのほど、山東省曲阜市で発電を開始した。人民網が伝えた。
同システムは、主要設備やプロセスの国産化率が100%で、発電システムの最大出力は500キロワット(kW)、年間発電量は330万キロワット時(kWh)以上となる。また、独自開発のゼロカーボン復温プロセスにより、冬季でも燃料ゼロ・外部からの補助加熱ゼロという運転条件下で、出口温度を0℃以上に維持することに成功。これにより、天然ガス圧力差発電システムの普及における主要な技術的ボトルネックを克服した。
天然ガス圧力差発電システムは、天然ガスのパイプライン網において中・下流で減圧する際に生じる無駄な圧力エネルギーを回収し、圧力差タービン膨張機を駆動して発電することで、圧力エネルギーを電力へと変換する仕組みだ。しかし、天然ガスは膨張・減圧されると温度が低下し、氷結閉塞を引き起こしやすいため、従来はこの問題を解決するため、ガス加熱炉などの外部熱源で加熱する必要があった。
今回開発されたゼロカーボン復温・天然ガス圧力差発電システムは、減圧発電を行うと同時に、プロセスのイノベーションにより出口側の天然ガスを復温する。全工程で追加の天然ガスや電力を一切消費することなく、ガス加熱炉などの外部熱源に依存することなく、ゼロカーボン圧力差エネルギー回収を行うという。