中国の全国人民代表大会代表で、中国航天科技集団第五研究院の研究員である孫沢洲氏がこのほど、「中国の月探査プロジェクトは第4期が着実に推進されており、2026年には探査機『嫦娥7号』を開発・打ち上げる予定だ。同機は初めて月の南極に向かい、水氷が存在する証拠を探す」と述べた。新華社が伝えた。
孫氏によると、嫦娥7号のミッションは、月の南極における月面環境や月土壌(レゴリス)中の水氷などを調査し、月の地形、組成、構造について高精度な探査と研究を行うことだ。
「第15次5カ年計画(2026-30年)」の要綱案では、「深宇宙探査」が109の重要プロジェクトの一つに挙げられた。そこでは「惑星探査プロジェクト第2期、地球近傍小行星防御プロジェクト、太陽系外縁部探査プロジェクトの論証と実施」や、「国際月科学研究ステーションの建設論証、月探査プロジェクトの実施」が打ち出されている。
孫氏は、「惑星探査の面では、将来的には火星探査機の『天問3号』と『天問4号』を打ち上げる計画だ。天問3号は火星からのサンプルリターンと環境探査を行い、天問4号は木星とその衛星の研究、および木星の空間と内部構造の探査を行う」と紹介した。
2025年には「天問2号」が、中国初となる小惑星探査およびサンプルリターンミッションを開始した。孫氏は、「天問2号は、まず小惑星2016HO3を探査・サンプルリターンして地球へ帰還し、その後にメインベルト彗星311Pを探査する計画で、ミッション期間は10年近くに及ぶ」と述べた。