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ロボットは人型でなくていい? 問われるのは「見た目」ではなく性能

2026年03月18日

 中国国家発展・改革委員会の鄭柵潔主任は、第14期全国人民代表大会第4回会議の記者会見で、「現在、ロボットは2つの方向に向かって発展している。1つは、より人間に近づくことで、幅広い応用の見通しがある。もう1つは、人間らしさからますます遠ざかるものだ。産業の発展ニーズに基づき、指が6本や8本になったり、腕が5、6本を持ったりすることもあり得る」と述べた。科技日報が伝えた。

 ロボット産業の急速な発展に伴い、近年、「ロボットを人間に似せなければならないのか?」「エンボディドAIの究極の形態はどうあるべきか?」といった議論が多くなされている。

 全国政協委員で、中国科学院自動化研究所研究員の趙暁光氏は、エンボディドAIとロボット分野の専門家だ。趙氏は、このような疑問に対して、「ロボットは人間に似せる必要はない。重要なのは、賢い頭脳と器用な身体を持つことであり、外見が人間に似ているかどうかは重要ではない」と明快に答えた。

 エンボディドAIが現実のものとなる鍵は「社会実装」にある。今年の全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)で、趙氏が注目した点は「エンボディドAIの応用加速」だ。同氏は、エンボディドAIロボットを工場や家庭に普及させ、先端技術を生産力へと変え、問題を解決することこそが最善の道だと考えている。

 工場への導入は、製造業の柔軟な未来を支えるためだ。寧徳時代(CATL)の生産ラインで高圧接続作業を行う「小墨」や、富臨精工の作業場で3交代制で働く搬送ロボットなど、これらは危険な反復作業を代替し、精度と効率を向上させ、製造業をより強靱なものにしている。彼らは人の姿に似ている必要はないが、生産ラインで信頼できる「新しい同僚」になり得るのだ。

 家庭への導入は、日常生活のニーズに応えるためだ。高齢者の介護や子供の世話、家事支援において、ロボットには高い外見的魅力を必要とせず、言葉を理解し、感情を読み取り、助けになることが求められている。適切なタイミングで警告を発し、辛抱強く耳を傾け、着実に手助けができるなら、それこそが最高のパートナーだ。趙氏は、「今後3~5年で、多種多様なロボット製品が家庭に入り込む」と予測する。

 全国政協委員で、中国科学院計算技術研究所研究員の張雲泉氏も趙氏の見解と一致している。「ロボットにとって最大の試練は、針に糸を通したり、洗濯や料理をしたりといった技術であり、その裏にあるのは器用な手先の技術だ。これはロボットが人間の形をしていることよりも遥かに重要である」と語った。

(画像提供:人民網)

 
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