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四川大学華西医院、ポーランドなどで遠隔ロボット手術

2026年03月30日

 四川大学華西医院国際ロボット遠隔手術センターの操作台で、ポーランド内務省国立医学研究院院長のピョートル・スワルスキ氏が、7000キロメートル以上離れたポーランドに設置された手術ロボットを操作した。約2時間後、音声システムから「病変部の完全切除」と手術成功を伝えるメッセージが流れた。スワルスキ氏は「手術がスムーズに進み、術野も鮮明で、患者の出血量も少なかった」と振り返った。新華社が伝えた。

 今回のポーランドでの遠隔手術のほか、同センターでは20日にさらに6件の遠隔手術が行われた。四川大学華西医院副院長で肝移植センター教授の呉泓氏は、チベット自治区ラサ市の患者に肝エキノコックス症の手術を実施し、ブラジルの医師は四川にある手術ロボットを使って、自国の患者に遠隔外科手術を行った。

 ブラジルロボット協会会長のカルロス・エドゥアルド・ドメネ氏は、「ブラジルは成都から1万キロ以上離れているが、超高精細で低遅延の手術ロボットにより、鮮明な視野と、より自然な奥行き感覚が得られた。操作は安定しており、手術の精度向上にもつながる」と述べた。

 3月21日、四川大学華西医院が主催した「華西国際手術ロボット大会」で、同センターが正式に発足した。四川省内で最大規模のロボット遠隔手術拠点として、基幹ネットワークと専門人材を基盤に、国際的なスマート外科プラットフォームの構築を進め、患者が大都市の病院に移動する形から、技術を現地に届ける形への転換を目指す。

 2026年、中国の手術ロボット分野は制度面でも節目を迎えている。初の「手術および治療補助操作類医療サービス価格項目立項ガイドライン」が正式に発表され、今後は政策支援と市場拡大を背景に、制度整備を伴いながら発展が進む見通しだ。

 中国の手術ロボット産業も拡大が続いている。中国医薬保健品輸出入商会のデータによると、2025年の中国の手術ロボット輸出は前年比368.1%増となった。中国製医療機器に対する技術面での評価と市場での認知が高まりつつあることを示す数字といえそうだ。

 遠隔手術では安全性の確保が最も重要となる。同センターには、外科医、麻酔医、看護チーム、ネットワークエンジニア、設備エンジニアによる専属チームが置かれ、24時間365日の緊急対応体制を整えている。導入された国産手術ロボットシステムは、高精度の操作性と遠隔連携能力を備え、裸眼での3次元立体高精細視野、視野画像の10倍拡大、手振れ補正、直感的な操作支援などの機能を持つ。

 四川大学華西臨床医学院常務副院長で泌尿器外科教授の王坤傑氏は、センターには現在4つの操作台があり、同時に4件の遠隔手術を行えると説明した。また、手術ロボットにはバックアップ体制も整えられており、ネットワーク遅延などが発生した場合でも、患者がいる病院側の手術室チームが直ちに対応を引き継げるという。さらに、手術中には多分野の専門家を遠隔で接続し、術野や患者のバイタルサインを共有しながらリアルタイムで処置方針を示すことができ、難治性や重症の症例に対する対応力と安全性の向上につながるとしている。

(画像提供:人民網)

 
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