2026年04月01日-04月03日
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塩湖からのリチウム抽出、重要技術が進展

2026年04月01日

 新エネルギーの発展に伴い、新エネ車やクリーンエネルギー貯蔵などの分野におけるリチウム資源の需要が増加している。こうした中、塩湖におけるリチウム資源の抽出・分離に関する重要技術に、このほど新たな進展があった。中国科学院青海塩湖研究所の李麗娟研究チームは、リチウム沈殿母液中のリチウム・ナトリウム・カリウムイオンの高効率分離という技術的ボトルネックの克服に成功した。経済日報が伝えた。

 リチウム沈殿母液の回収は、塩湖かん水におけるリチウム資源の損失が大きいという課題を解決する重要な手段であり、塩湖からのリチウム抽出の全工程における二次資源の高効率回収を実現する鍵となる。簡単に言えば、リチウム沈殿母液とは、通常のリチウム抽出後に残る高塩分で不純物を含む溶液を指し、これまでは有効利用が難しく、処理や環境の面で課題となっていた。

 中国科学院青海塩湖研究所の研究員である李氏は、「当チームは約20年にわたり研究を重ね、環境負荷の低い高効率な抽出・分離によるリチウム回収技術を独自に開発した。新型の高選択性リチウム抽出剤を設計・合成することで、従来の抽出システムが抱えていた環境負荷、安全性、コスト面の課題を体系的に解決した」と述べた。

 李氏の研究チームは今回、リチウム沈殿母液中の多種イオンの高効率分離をさらに最適化し、再利用可能な新型リチウム抽出システムの構築に成功した。応用結果によれば、この技術によりリチウム資源の総合回収率は15~20%向上し、コストは30%以上削減できる見込みで、塩湖リチウム資源の高効率回収とクリーンな利用に向けた道筋を示した。

 2024年には、中信国安グループ傘下の青海中信国安集団科技発展有限公司(以下「中信国安青海科技」)が業界で初めて資源回収の総合利用プロジェクトを開始した。プロジェクト開始当初から公開入札方式で技術協力パートナーを公募し、業界専門家による2段階の厳格な評価を経て、中国科学院青海塩湖研究所のグリーン・高効率抽出分離技術を採用し、プロジェクトの技術方針を定めた。

 技術の有効性は実際の応用成果によって検証される。2025年、中信国安青海科技は世界初となる、塩湖リチウム沈殿母液からリチウムを抽出する年産6000トン級の電池用炭酸リチウムの産業化実証ラインを完成させた。2026年1月10日時点で470日間安定稼働し、抽出ラインのリチウム回収率は98%以上に達し、高品質な電池用炭酸リチウム製品を累計9000トン生産し、約6億元の生産額を新たに生み出した。このプロジェクトの成功は、塩湖リチウム資源の全工程における高効率利用の最終段階の課題解決を進めた。

 
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