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中関村フォーラムで「科学と外交国際フォーラム」開催

2026年04月02日

 2026中関村フォーラム年次総会の「科学と外交国際フォーラム」が3月26日、北京で開催された。基礎研究や産業化、機関連携、大型科学計画など、科学技術協力がグローバルな連携にどのように寄与するかについて議論が行われた。科技日報が伝えた。

 国際ユーラシア科学院院士(アカデミー会員)で山東大学国家糖工程技術研究センター主任の凌沛学氏は、「研究レベルでの国際協力は『0から1』のイノベーションを実現する鍵となる」と述べ、中国のヒアルロン酸産業の発展過程を紹介。「ロシア、米国、日本、オーストラリアなどの研究機関と幅広く連携する中で、チームはヒアルロン酸の経皮吸収と経膜吸収という2つの技術課題を克服した。関連成果は学術誌『Cell』で、2025年の第13の老化マーカーとして位置付けられた」と語った。

 凌氏はさらに、「国際的な科学技術協力を通じて、中国のヒアルロン酸産業は技術的空白の段階から世界を牽引する段階へと転換し、原料市場で80%以上のシェアを占め、時価総額3000億元(1元=約23円)を超える上場企業群も育った」と説明した。

 科学技術分野のパートナーシップは、組織化、体系化の面でも進展しているという。中国科学院院士で高エネルギー物理研究所研究員の曹臻氏は、中国の国家重大科学技術インフラ「高高度宇宙線観測所(LHAASO)」の開放・共有の取り組みを紹介した。曹氏は、「開放・共有と幅広い国際協力を背景に、LHAASOは『宇宙線の起源』という世紀の謎の解明に向け、『超高エネルギー電子ボルト加速器』の発見を含む一連の革新的成果をもたらした。世界の力を結集してマルチメッセンジャー観測ネットワークを構築し、人類は必ずこの百年の謎を解き明かすだろう」と語った。

 米国心臓協会のミッション事業・健康管理部門のチーフ・ビジネス・オフィサーであるジョン・マイナス氏は、グローバルヘルスの観点から科学技術協力の価値を強調し、「グローバル・パートナーシップは資金や政策の連携にとどまらず、患者の治療成果を共に評価し、共に学び、共に責任を担うことに本質がある」と述べた。

 ガーナ出身の若手研究者であり、山東科技大学副研究員のポク・ケイシー氏は、自身の経験をもとに科学技術協力の現実的意義を語った。同氏は現在、説明可能なAI(人工知能)に基づく太陽光・蓄電・水素一体型モニタリングシステムの開発に取り組んでおり、オフグリッド型水素製造に安定したクリーンエネルギーソリューションを提供することを目指している。同氏は、「この技術は農村地域に安定したクリーン水素エネルギーをもたらし、エネルギー転換を後押しする可能性がある。中国の電気化学エネルギー貯蔵の優位性はアフリカの需要と高い親和性を持ち、アフリカは技術応用の実証の場を提供している。共同プロジェクトを通じて、自分は理論研究者から中国とガーナの協力を実践する担い手になった。国際的な科学技術協力は抽象的な理念ではなく、具体的な協働行動であることを示している」と述べた。

 北京市党委員会常務委員・副市長の靳偉氏は、「近年、北京が国際科学技術イノベーションセンターの建設を全力で推進し、開放的なイノベーション能力を持続的に高め、グローバル・イノベーションネットワークへの参画で新たな進展を遂げている。今後もより開放的かつ包容力のある姿勢で世界のイノベーションネットワークに参画し、科学技術協力を継続的に深化させていく」と語った。

 
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