中国河南省洛陽市の洛陽点維電子科技有限公司では、3Dプリント設備が静かに稼働し、ノズルが正確に動きながら製品を少しずつ形にしていた。作業台では技術者が画面を見ながらパラメーターを調整し、モデルを確認していた。人民網が伝えた。
同社では、3Dプリント設備のデザインから生産、梱包、輸出までが一貫して行われている。
2014年設立の同社は、産業用3Dプリント設備を専門に手がけており、モデリングからプリントに至るすべての工程を自社で完結させている。
製品の用途は、文化クリエイティブ分野や彫刻、工業用金型など幅広い。工場内には、複雑な造形の彫刻作品、精密な金型の中子、デザイン性の高い照明器具の外装など、完成したばかりの製品が並んでいた。
陸可楽副総経理は、「当社は、設備が実際に使いやすいかどうかを重視している。顧客の要望に合わせて設備を調整できる。文化クリエイティブなら精緻さ、金型なら耐久性、彫刻なら大型サイズが必要になる。当社の設備は積み木のようなもので、異なるニーズに応じてさまざまな形に組み立てることができる」と語った。
3Dプリント市場は近年、拡大が続いている。2025年の中国国内の3Dプリント設備生産量は前年比50%以上増加した。国も支援を強めており、アディティブ・マニュファクチャリングは国家重点研究開発計画の特別プロジェクトに選定された。今年3月には、6項目の関連国家標準が施行された。
こうした中、AIの導入も進んでいる。これまでは3Dモデルを作るのに専門人材が数時間から数日かけることも珍しくなかったが、現在はAIでたたき台を短時間で作成し、その後に人が細部を仕上げる流れが広がっている。陸氏は「モデルによっては数分で作れるものもあり、その後、必要に応じて修正すればよい」と説明する。
海外展開も進んでいる。点維電子の設備は欧州、北米、中東に販売されており、機械本体に加えてマニュアルや技術サポートを提供し、場合によってはソリューションを一括で納入している。陸氏は、海外顧客は設備の安定性と周辺サービスを重視しているとし、こうした点が評価につながっていると述べた。

(画像提供:人民網)