中国科学院近代物理研究所などの研究チームが、新核種であるバークリウム235と、そのアルファ崩壊生成物であるアメリシウム231の合成に初めて成功した。同研究は、重核領域における原子核構造や崩壊特性の理解に重要な実験的根拠を提供し、核種に関する認識の範囲をさらに拡大するという。関連成果は学術誌「Physics Letters B」に掲載された。科技日報が伝えた。
研究チームは、中国の超重元素研究専用加速器である「CAFE2」が提供する超高強度のアルゴン40ビームを使って、金197標的に照射し、融合-蒸発反応を通じて、気体充填型反跳核分離装置である「SHANS2」上でバークリウム235とアメリシウム231の合成に初めて成功した。
単一原子核レベルの高感度検出・識別技術に基づき、研究チームはエネルギー・位置・時間が相関する3本のアルファ崩壊系列を観測した。これにより、バークリウム235とアメリシウム231のアルファ崩壊粒子エネルギーがそれぞれ7632キロ電子ボルト(keV)および7109keVであることを初めて測定するとともに、アメリシウム231の半減期が75秒、アルファ崩壊分岐比が17%であることを測定した。これらの研究成果は、中性子欠損側のバークリウムおよびアメリシウム同位体のアルファ崩壊システムに関する理解をさらに深化させるという。