2026年04月06日-04月10日
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中国の介護ロボット市場、300億元超に 家庭向けサービスも本格化

2026年04月10日

 中国北京市経済技術開発区栄華街道の介護ロボット高齢者サービス拠点では、40種類以上のロボットが、調理やマッサージなどのサービスを提供している。経済日報が伝えた。

 拠点の運営責任者である韓鑫氏は、「ここにはマッサージやお灸、外骨格などのロボットがあり、高齢者は専門的なリハビリ・理療サービスを受けることができる。現在、3台のロボット『理学療法士』は毎日フル稼働している」と説明した。

 データによると、2025年末時点で中国の60歳以上人口は3億2000万人に達し、総人口の23%を占めている。生活水準の向上に伴い、高齢者層の消費意識はコストパフォーマンス重視からスマート化志向へと転換しており、介護ロボット分野は多くの企業が注目する重点領域となっている。

 中研普華産業研究院の報告によれば、2024年の国内介護ロボット市場規模は300億元(1元=約23円)を超え、日常生活から健康管理、リハビリ訓練、精神的ケアに至るまで、「ロボット家事支援サービス」が高齢者の生活に浸透しつつある。

 こうした変化は介護分野にとどまらず、一般家庭の日常生活にも広がっている。最近では、中国初のロボット清掃員が広東省深圳市で「勤務」を開始した。利用者の反応もおおむね良好だという。

 政策面での継続的な後押しが、AIを活用した生活消費の基盤をさらに強固なものにしている。今年の中国の政府活動報告では、「エンボディドAI」が将来の産業の一つとして明確に位置付けられた。同時に、工業・情報化部(省)は、「人型ロボットおよびエンボディドAI標準体系(2026年版)」を発表し、業界の規範化と大規模発展に向けたトップレベルデザインを示した。また、「民政分野における科学技術イノベーションのさらなる推進に関する指導意見」では、2030年までに制度とメカニズムを一層整備し、重要コア技術でのブレイクスルーを実現する目標を掲げている。

 栄華街道の民生保障弁公室責任者である張莉氏は、「栄華街道の介護拠点は今後、技術の最適化に注力し、高齢者の実際のニーズに基づく企業の研究開発を支援し、現場の課題を解決していく」と述べた。

 
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