中国広東省珠海市でこのほど、第1回粤港澳大湾区(広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア)海洋水中ロボット応用チャレンジ大会が開催された。科技日報が伝えた。
大会は実際の海洋牧場を会場とした水中ロボット競技大会で、競技の舞台が深海に直接移され、技術が実戦の中で検証されることになった。
水中アンカーロープの回収、海底貝類の採取、養殖網の清掃など、大会の課題はいずれも、海洋牧場企業が日々直面する現実的な悩みだという。
受賞企業の一つである深圳瀚海華帆清掃機器人有限公司の担当者は、「これまで小型船舶の船体清掃は、潜水士を雇って作業するか、ドックでの清掃を予約する必要があり、運航停止による損失が発生するうえ、作業にも一定の制約があった。当社が開発したロボットは24時間連続稼働が可能で、清掃効率は従来方法の10倍以上に向上している」と説明した。
2025年、台風18号(ラガサ)の影響で、珠海悦禾漁業有限公司の海洋牧場は甚大な被害を受け、700基以上の鉄製アンカーが散乱・紛失した。人手での捜索には非常に高いコストがかかるため、現在も海底に沈んだままとなっており、損失は100万元(1元=約23円)規模に達している。水中ロボットの登場は、こうした苦境を打開する助けとなる可能性がある。広い海域や複雑な海況でも位置を特定でき、海底に沈んだ設備を回収できるという。
同社の林錦城総経理は、「出場チームの中には、スマート識別、自律作業、耐干渉性能の面で優れた力を示したものがあり、これらはまさに海洋牧場が切実に必要としている機能だ」と語った。
珠海市海洋発展局の関係者によると、今大会を契機に海洋水中ロボットの応用分野を大きく広げ、産業・大学・研究機関・ユーザー・金融をつなぐことで、海洋牧場産業の新たな発展を後押しし、地域の海洋中核都市の建設を加速させたいという。