中国国家鉄路集団北京局によると、大容量バッテリーを搭載した純電動機関車「路鋒」が9日、河北省張家口市の沙蔚鉄道で運用を開始した。中長距離の鉄道支線輸送への導入を想定した機関車で、同路線では石炭輸送を担う。科技日報が伝えた。
「路鋒」は、中鉄工業科工集団が開発した機関車で、4200キロワット時(kWh)の超大容量リン酸鉄リチウム電池を搭載。全長142キロメートルの沙蔚鉄道で石炭長距離輸送を担う。
エネルギー補給とバッテリー性能では、「路鋒」は二つの面で改良が図られている。モジュール式の直列設計を採用し、バッテリーのエネルギー密度は従来製品より18%向上したという。さらに、インテリジェント熱管理システムを組み合わせることで、バッテリーの健全性をリアルタイムで監視でき、バッテリーのサイクル寿命は4000回を超える。氷点下20度の厳寒環境でも安定運行が可能だ。また、この機関車は1.5時間での急速充電に対応しており、鉄道貨物輸送の連続運行ニーズに対応し、運行効率の向上を図るとしている。
また、制動時や下り坂走行時に運動エネルギーを回収する技術も採用した。交流から直流への変換によって自動的にエネルギーを回収し、回収効率は最大75%としている。
「路鋒」はすでに沙蔚鉄道貨物専用線で石炭輸送に投入されている。運行試算では、フル稼働時に1両あたり年間600万元超の燃料費削減、年間300トン超の二酸化炭素排出削減が見込まれる。ライフサイクル全体での排出削減量は約9000トンで、2万8000本の植樹に相当するとしている。

(画像提供:人民網)